2010年 04月 28日
中央道の「高架下」 その2 |
中央道「高架下」にある調布市のリサイクル施設「利再来留(リサイクル)館」。関越高架下の計画とは、外見や施設の位置取り自体がずいぶん違っとていたのですが、実は、練馬区の計画するリサイクル施設、つまり「大泉リサイクルセンター」と比べると、もう一つ、もっと大きな違いがありました。
「利再来留館」に入ってみると、こんな感じでした。
お分かりでしょうか。建物の中には小さな事務室以外はがらんとした空間が広がり、そして部屋中には家具が並べられている――それだけなのです。つまり、「利再来留館」は要するに再利用のための家具の展示場だったのです。
もちろん、練馬のリサイクルセンターも、それぞれ大型家具の販売をしています。しかし、家具販売はリサイクルセンターの事業のすべてではないし、第一の事業ですらありません。リサイクルセンター条例では、センターの事業がこう書かれています。
単なる再利用家具の販売展示場なら、高架下の活用も理解できないことはありません。市民は、継続的に、あるいは長時間滞在することもないでしょうし、家具はめったに環境に苦情は言わないでしょうから。しかし、練馬のリサイクルセンターは違います。そこは、区民自身が参加し担うリサイクル活動や環境学習の拠点です。様々な講座やイベント、サークル活動が日常的に繰り広げられています。じっくり落ち着いて語り合う、屋外の空間を使って活動する、子どもたちが学びにやって来る、そんな施設です。
かの地の施設と練馬区が打ち出した施設とは、リサイクルという共通項こそあるものの、施設の機能や役割、利用の実態はまったくといってよいほど違います。こりゃ、とても先例にならない・・・。調布の施設を実際に見て、むしろ高架下を利用する際の節度や配慮すら感じてしまいました。関越高架下に「リサイクルセンター」を入れるのは、やはり、乱暴で無思慮なこと――そう強く感じて調布から帰ってきました。
それにしても、区の担当者は、高架下活用の実例をしっかり確認したのでしょうか??
「利再来留館」に入ってみると、こんな感じでした。
お分かりでしょうか。建物の中には小さな事務室以外はがらんとした空間が広がり、そして部屋中には家具が並べられている――それだけなのです。つまり、「利再来留館」は要するに再利用のための家具の展示場だったのです。
もちろん、練馬のリサイクルセンターも、それぞれ大型家具の販売をしています。しかし、家具販売はリサイクルセンターの事業のすべてではないし、第一の事業ですらありません。リサイクルセンター条例では、センターの事業がこう書かれています。
第3条 センターは、第1条の目的を達成するため、つぎの各号に掲げる事業を行う。リサイクルセンターは、「地域のリサイクル活動の普及促進をはかり、環境学習活動の中心施設として設立されたもの」なのです(区のホームページ)。
(1) リサイクルについての知識の普及および意識の啓発に関する事業
(2) 生活用品の再使用の促進に関する事業
(3) リサイクルについての情報および資料の収集および提供に関する事業
(4) リサイクルについての学習および活動の場の提供に関する事業
単なる再利用家具の販売展示場なら、高架下の活用も理解できないことはありません。市民は、継続的に、あるいは長時間滞在することもないでしょうし、家具はめったに環境に苦情は言わないでしょうから。しかし、練馬のリサイクルセンターは違います。そこは、区民自身が参加し担うリサイクル活動や環境学習の拠点です。様々な講座やイベント、サークル活動が日常的に繰り広げられています。じっくり落ち着いて語り合う、屋外の空間を使って活動する、子どもたちが学びにやって来る、そんな施設です。
かの地の施設と練馬区が打ち出した施設とは、リサイクルという共通項こそあるものの、施設の機能や役割、利用の実態はまったくといってよいほど違います。こりゃ、とても先例にならない・・・。調布の施設を実際に見て、むしろ高架下を利用する際の節度や配慮すら感じてしまいました。関越高架下に「リサイクルセンター」を入れるのは、やはり、乱暴で無思慮なこと――そう強く感じて調布から帰ってきました。
それにしても、区の担当者は、高架下活用の実例をしっかり確認したのでしょうか??
by ikejiriseiji
| 2010-04-28 00:28
| 緑・まちづくり