議員と町会・自治会

 決算審議が終わり、あとは意見表明と採決を残すだけになりました。今回もいろんなことを聞き、我ながら熱心に準備をし、そして区議会の議論に一石を投ずる質疑もいくらかはできたように思います。他方で、不十分な理事者の答弁にいら立ったことも、やはりしばしばありました。
 質疑の中から、いくつか紹介をしてみたいと思います。まずは、議員と町会・自治会の関わりについて。ここでは二つの点、つまり議員が町会長を兼ねることの是非、そして町会に対する寄付の問題を取り上げました。
 このブログをご覧の皆さんは、町会・自治会に加入していらっしゃるでしょうか。活発な町会、停滞した町会、開かれた空気を持った町会、入りづらい空気を漂わせる町会とそれそれでしょうが、区が「協働のパートナー」として最優先に挙げるのは町会・自治会です。地域集会所や地区区民館などの運営委託を受けているのも、町会・自治会です。さらに最近は、使途を特定しない補助金が町会の加入世帯数に応じて支給されるなど、区は異例とも言える支援に乗り出しています。公的な意義と役割をこれだけ期待されている町会・自治会が、特定の政治的な立場に偏ったり、特定の議員の事実上の選挙母体のようになることは決して許されることではありません。
 そこで、質疑です。(録音から起こした未定稿で、公式の議事録ではありません)
池尻 町会・自治会支援経費に関連をして伺います。伺いたいのは、町会・自治会と議員とのかかわりについてです。まずお尋ねしますけれども、議員が会長を務めている町会・自治会というのは、いくつぐらいあるか把握なさっているでしょうか。
地域振興課長 いくつかあるという認識はしてございますけれども、申しわけございません。今手元に資料がございません。
池尻 そうですか。いくつかあるということで、実はずっと経過を追っておりますと、町会・自治会と区とのかかわりというのは格段に深まってきていると思います。それは一般的な協働が広がっているというだけではなくて、地城集会所の管理運営委託であるとか、あるいは補助金の交付等々、具体的なかつ少なくない金銭のやりとりも含めて日常的に区と町会・自治会とのかかわりというのは、大変濃くなってきている。そのこと自身は決して悪いことではないと思うのですが、しかしこうした中で、議員が町会長を務めているということについては、私はいろいろ考えることがあります。これは法解釈上は地方自治法の禁じる兼業禁止規定に当たらないという解釈のようなのですけれども、ある種の節度と慎重さが求められてもいい世界ではなかろうかと感じております。
 これは、私は予算特別委員会のときに紹介しましたけれども、長野県の大町市議会では、議会みずからが兼業禁止に関する申し合わせをしておりまして、その中で原則として議員は町会・目冶会の会長にはならないということを議員が申し合わせなさっている。これは議会側の自主的な取り組みということで、議会の課題として拾うしかないのですが、一方、町会・自治会のあり方という点から見て、特に町会・自治会の政治的な中立性、あるいは区とのかかわりの透明さの点から見て、町会・自治会の長を議員が担うことの是非について、区としてはどんな認識をお持ちでしょうか。

地域振興課長 その前に先ほどの町会がいくつあるかという点ですが、5町会ということでございます。
 それで、今のご質問、かかわりということでございますけれども、これはあくまでも各町会・自治会の自立性の問題でございまして、先ほど委員もおっしやいましたように、自治法上の兼業禁止にも触れてございません。各自治会・町会でお決めになることで、これについては行政が干渉する問題ではないと考えます。

池尻 もちろん自治団体、地縁団体ではありますから、そこの自主的な判断を基本にしてのお話ですけれども、私、一定の区としてのお考え方があってもよかったかと思います。
 予算執行、最近では陳情の審査も含めて、議員が町会・自治会にかかわる権限を行使する機会が増えてきているようにも思います。そういう点で議員と町会のかかわりについては慎重のうえにも慎重であるべきと。どちらからもそうあるべきだということは意見として申し上げます。
 もう一つ、議員と町会のかかわりという点て、町会に対する寄附、つけ届けのことについて伺いたいと思います。これも実は予算特別委員会でも聞いております。その際に選挙管理委員会からは「非常に重要な事例であり、厳正に対処する」というご答弁があった。実際に法律上見ますと、寄附については1年以下の禁錮または30万円以下の罰金ということになっております。実はこの予算特別委員会の後に、最近ですけれども、私にまた一つ情報をいただきました。ある町会の公的な会議の場で、役員から、議員から金一封をいただいたというご報告があったというお話がありました。よくよく聞いてみますと、状況も含めて非常に具体的で、私は一定の信憑性があると思いましたので、今日伺うわけですけれども、個名は挙げませんけれども、一体あのときに選管がおっしゃった重大な事例である、厳正に対処をするとおっしゃったことは何だったのだろう。それを委員会の場でおっしゃったのは何だったのだろうと思わざるを得ません。改めて選管としてこういう議員と町会とのかかわり合いについてどうお考えなのか。それからどうするおつもりなのかをお聞かせください。

選挙管理委員会事務局長 今、るる述べられてございますけれども、政治家が地域の祭りあるいはそうしたところに寄附をすることは、ご案内のとおり法律上禁止されているところでございます。今、私まだ来て短いですけれども、私どものところにうわさではいろいろあろうかと思いますが、正式にこういうお声を聞いたことはございません。そしてこの祭り、いわゆる選挙運動のお話だろうかと思いますけれども、そうしたお話は、基本的に選挙管理委員会がどこで何をするかというのは、なかなか難しい問題がございます。文書図画についての専管的な事項という形で、公選法上規定されてございますけれども、そうした犯罪的な部分につきましては、当然警察当局との協議を進めながら、厳正に対応していく形になろうかと思います。今の事例について、私、今手元にございませんけれども、そういう事実があるのであれば、当然警察とは直接協議をしたうえでじ警察にお願いをする形になろうと思ってございます。
池尻 これは私も含めて議員の側の自律的な努力と、町会・自治会の側のきちっとしたけじめの問題もあろうと思います。そういう意味では選管あるいは練馬区当局としてもきちっと周知したり、助言をするべき課題でもあるうかと思いますので、その点はよろしくお願いをしたいと思います。
 選管事務局長の答弁は、なんとも情けないものでしたね。「警察の仕事」だなどと言ってすませるのなら、何のために選管の名前で「寄付は禁止されている」などといった啓発チラシを作るんでしょうね…。
Commented by てるちゃん at 2011-10-12 23:07 x
ブログ拝見していると勉強になります。
面倒そうで会費だけ払えばなんて考えがちですが、健全な自治会運営のためにひとりひとりが主体的に参加したほうがいいんですね。
Commented by mou at 2011-10-15 01:39 x
自治会の運営をちょっと覗くだけでも、「?」と思うことがたくさんあります。区が出している啓発チラシを町会の回覧板でまわしているくせに、行事のたびの「祝い金」に「差し入れ」は公然と持って来たり配達させたり…送っても受け取っても、もちろん警察沙汰は免れない。でもどちらも悪びれず喜んでいる…これが現実の練馬区の実態です。今年の新年会では町会員は参加費3000円のところ議員さんは皆5000円包んで持ってきたそうです。町会の会計係自ら、議員のあいさつの際、ざわついていた参加者に向かって「5000円参加費を払ってくださったお客様のお話ですから静かに聞いて!」と言いまわっていました。マイクを持ってご挨拶できる権利を2000円で買ったかのように、大きな顔した議員が順番ににこやかに挨拶だけして帰っていきました。きっとこんな顔出し議員はどこのイベント会場にもいるはずです。議員の仕事をはき違えているとしか思えません。ぜひ健全な自治会運営のためにも、一人一人が意識を高め、主体的に参加し摘発すべきと考えます。
by ikejiriseiji | 2011-10-09 20:39 | その他 | Comments(2)

練馬区議会議員・池尻成二


by ikejiriseiji
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