1,100万円もかけて、健康グッズをばらまくのか?

練馬区の健康推進課が“健康管理アプリ”の運用を始めます。健康に関わる情報提供や個々人の健康管理を支援する機能を盛り込んだアプリということで、「ねりまちてくてくサプリ」という名前です。運用開始は11月1日。
アプリ自体は、よいと思います。機能も効果も、検証は必要でしょうが、スマホのアプリというツールを活用していくのは大切なこころみだと思います。
問題は、このアプリの登録推進キャンペーンです。

登録を促すためにと、区は、こんなことを計画しました。
・アプリをダウンロードした区民の中で、抽選で3,000人にキャンペーン用品を贈る。
・キャンペーン用品は、血圧計、塩分計、スポーツアームバンドスマートフォンケース
キャンペーン用品のために、1,100万円の税金が使われます。1つ3,000円以上もするプレゼント、ということです。すごい…

なぜこんなにたくさんの税金を使って、プレゼントをする必要があるのか??
私が聞いたところ、担当課長は「民間企業でも登録推進にプレゼントを出すことはある」と。ん? そりゃ、企業ならアプリ登録で何らかの収益を得るんだから何の不思議もない。区は違うでしょ??
課長の答弁ではまずいと思ったのか、すぐ部長がフォロー。「登録を促すことで、その後のアンケートをしっかり取り組みたい」と。つまり、キャンペーンで登録を促すのはアンケートにつなげるためだ、と。「1年後に健康グッズの利用状況も含めた健康に関するアンケートを実施する」ということだそうです。
まあ、課長の答弁よりはいくらかましですが、しかし、申し訳ない。これも笑止千万。何より、このキャンペーン期間中の登録目標は5,000人。つまり、5,000人の登録のために3,000人に贈り物を用意するというのです。抽選とはいっても、2人に1人以上が当たるという何とも太っ腹の抽選です。
もし、キャンペーン用品それ自体に区が高い関心を持っていて、その使い勝手や評価をもとに、これらの商品を区としてあっせんするとか補助するとか、そんなことまで考えているのなら、また話は別です。しかし、違います。あくまでアプリ登録のキャンペーンです。アプリが効果的で必要だと思えるなら、区民は、ちゃんと使ってくれるはずだ――区は、そうは考えなかったようです。プレゼントという“エサ”がないと登録が進まない…しかし、そんなことで登録してくれた人が、どこまでこのアプリを活用するでしょう?
「これは、行政の仕事としての正道ではない」と、私は発言しました。正道ではありません。邪道です。

ちなみに、キャンペーン用品に使われる税金1,100万円は、区の独自財源。都や国からの補助金は一切入ってこないとのこと。貴重な税金を、しかも1,100万円も、アプリの登録を広げるために、3,000/5,000というすごい確率でばらまくなんて、私には信じられません。よほどお金が有り余っているのか? 健康部には、もっと他に、本当に切実で、本当に大切な税金の使い道があるんじゃないですか?

by ikejiriseiji | 2017-10-08 18:16 | 健康・医療 | Comments(0)

練馬区議会議員・池尻成二


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