図書館とレファレンス

時代の流れにせかされるように、ブログ、ツイッター、フェイスブック、そしてラインと、Web上で新しいことに手を出してきました。とうてい使いこなせてはいないし、活用できているともとても言えないのですが、それなりに面白みも実感します。
ツイッターを始めた最初のころから、リストに入れて追っているアカウントがあります。国立国会図書館関西館図書館協力課 @crd_tweet です。「図書館に寄せられた質問の記録など、調べものに役立つ情報を集める『レファレンス協同データベース事業』の公式アカウント」です。

図書館とは何か? 本を借りるところ…う~む、確かにそう。でも…調べ物をするところ?…そうそう、それもある。でも…あとは何?
レファレンスという言葉、ご存じですか。利用者が資料を探したり調べ物をするのを助けてくれる、図書館員の専門的な支援のことです。
      (写真は練馬図書館のレファレンス・カウンター。了解を得て撮影させてもらいました)

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ここのところ、区立図書館のレファレンスにずいぶんと助けられています。ひとつは、練馬駅近くの「だいもん通り」の名前が付けられた経過。もう一つは、石神井公園が都立公園として整備される以前の状況について。
1週間ほど間を置いて、ていねいな回答をもらいました。区立図書館にある資料だけではなく、他館のものも含めて当たったうえで、該当する内容や資料名を分かりやすく整理してありました。本当に、ありがたい。館員の方には時間を取らせ負担をかけたと思います。でも、こういう仕事を見せてもらうと、図書館=無料の貸本屋といったイメージがどれほど貧しいかがよくわかります。
考えてみれば、一つ一つの本にはそれぞれの価値があるけれど、しかし、無数の資料や図書が織りなし絡み合ってつくる網が多様・多彩に広がれば広がるほど、知の蓄えは幾倍にも豊かになります。この網を織る作業が、レファレンス。大事にしたい図書館の役割です。しかし、この網を織るのも、手繰り寄せるのも、たとえばネットで検索するのとはわけが違います。書名や限られた書誌情報だけではなかなか拾えません。著者や書名からその奥に広がる本の内容をどれだけ豊かに想像できるか。全然関係がなさそうに見える本の、ほんの一節から貴重な情報が拾い出されてくるのを見たりすると、ちょっと感動ものです。
このレファレンスには――いや、レファレンスにこそ、図書館職員の専門性が鋭く、くっきりと表れます。人によって、場合によっては館によって、レファレンスの力量の違いを実感することが、残念ながら少なくありません。レファレンスの経験と技量をもっと組織的系統的に蓄積し、共有すること。図書館、そして教育委員会の大切な仕事だと思えます。

最初に紹介した国立国会図書館のレファレンスデータベースは、こちらから利用できます。練馬の区立図書館のサイトにも、レファレンスのことが出てきます(こちら)が、残念ながら、過去の事例集は2013年時点から更新されていません。レファレンスの充実。しっかり取り組んでもらいたい。
まずは自分で本を探す。目録に当たる。それでも見つからないときはレファレンスをお願いする。そしてできれば、結論を受け取るだけでなく、知識を拾い出し集め整理していく方法や視点を学んでいく。そんな利用者がもっともっと増えてよいと思います。

by ikejiriseiji | 2017-11-10 23:50 | 教育 | Comments(0)

練馬区議会議員・池尻成二


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