2008年 09月 29日
契約と「委託化」 ~一般質問 その2~ |
委託の手法の一つに、「指定管理」があります。今、指定管理に移されている区立施設の維持管理のために、だいたい24億円※の税金が使われています。この24億円は、指定管理者が人件費や物品購入費、あるいは業務の再委託費などとして支出するのですが、この24億円も元はれっきとした税金です。公正で透明な使い方は、当然の前提…と思うのですが、ここがどうも違っているのです。
区が物品を購入したり業務委託をするときは、様々なルールがあります。競争入札を基本とする、契約相手の業者は登録制にする、あるいは入札のあり方を監視する委員会を置く、などなど。そこで聞いてみました。
「たとえ業務委託や指定管理という形をとっても、そこで支出されるのはあくまで税金であり、区がみずから支出する場合と同様の透明性、公正さが求められて当然です。一般に区が行う契約であれば、入札も含めた契約方法のあり方などさまざまな規範、基準がありますが、委託先事業者の行う契約についてはそれらは適用されているのでしょうか。」
答えは、なんとも能天気なものでした。
「指定管理者の再委託については、基本的に民間と民間で行われる契約であるため、区の契約の規定は適用されないところであります。」
つまり、契約の透明性や公正さを保つためにあるあれこれのルールや制度が、指定管理者には適用されないというのです。指定管理は、いまや税支出のブラックボックス? そう疑われても仕方ありません。だいたい、区の施設を管理するために議会の議決を経て決める指定管理者を、たんに「民間」と言ってすませていいのかなぁ…
実は、指定管理者は、24億円の業務管理費のほかに、直接、区民から約40億円の利用料収入を手にしています。合わせると、なんと60億! 「委託化」によって、60億円もの公金が区民と区議会の視界から消えていくのです。とても深刻な問題に思えてなりません。
※当初は60億円と書いていましたが、これは3ヶ年の合計で、正確には2008年度で24億円です。関連部分と合わせて訂正させて頂きます。なお、利用料金は07年度で43億円になります。
区が物品を購入したり業務委託をするときは、様々なルールがあります。競争入札を基本とする、契約相手の業者は登録制にする、あるいは入札のあり方を監視する委員会を置く、などなど。そこで聞いてみました。
「たとえ業務委託や指定管理という形をとっても、そこで支出されるのはあくまで税金であり、区がみずから支出する場合と同様の透明性、公正さが求められて当然です。一般に区が行う契約であれば、入札も含めた契約方法のあり方などさまざまな規範、基準がありますが、委託先事業者の行う契約についてはそれらは適用されているのでしょうか。」
答えは、なんとも能天気なものでした。
「指定管理者の再委託については、基本的に民間と民間で行われる契約であるため、区の契約の規定は適用されないところであります。」
つまり、契約の透明性や公正さを保つためにあるあれこれのルールや制度が、指定管理者には適用されないというのです。指定管理は、いまや税支出のブラックボックス? そう疑われても仕方ありません。だいたい、区の施設を管理するために議会の議決を経て決める指定管理者を、たんに「民間」と言ってすませていいのかなぁ…
実は、指定管理者は、24億円の業務管理費のほかに、直接、区民から約40億円の利用料収入を手にしています。合わせると、なんと60億! 「委託化」によって、60億円もの公金が区民と区議会の視界から消えていくのです。とても深刻な問題に思えてなりません。
※当初は60億円と書いていましたが、これは3ヶ年の合計で、正確には2008年度で24億円です。関連部分と合わせて訂正させて頂きます。なお、利用料金は07年度で43億円になります。
by ikejiriseiji
| 2008-09-29 23:45
| 議会