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「視察」、終了

10月11月は、区議会の視察の時期です。
区議会には、5つの常任委員会と4つの特別委員会が通年で置かれています。議員全員が、一つの常任委員会と一つの特別委員会に所属します。この9つの委員会が、10月から11月にかけて一斉に行政視察に出かけます。
視察には、議員が個人または会派として行くものもありますが、ここでいう行政視察は委員会として、つまり議会の公式の活動として行う視察です。視察に係る経費を賄うために、条例・予算に基づいて税金が支出され、議会事務局の職員が視察の企画・準備にあたり、視察そのものにも議会事務局に加えて理事者(区の管理職)も同行します。
私が所属する委員会――健康福祉委員会と医療高齢者等特別委員会の今年の視察は、こんな内容でした。
健康福祉委員会
・10月24日~25日
・美唄市 受動喫煙防止条例について
・札幌市 子ども発達支援総合センター「ちくたく」について
医療高齢者等特別委員会
・11月9日~10日
・塩竈市 塩竈市立病院に置ける地域包括ケアの取り組みついて (写真)
・仙台市 介護予防自主グループ支援事業について

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いずれの視察も、視察先ではそれぞれの自治体の担当者がまとまった説明をしてくださり、視察先によっては座学だけでなく施設の見学等が入ることもあます。今回で言えば、札幌と塩竈は、それぞれの施設を見させてもらいました。いずれにしても、「視察」名目で観光地巡りをしているということはさすがにありません。
実際に現地を訪ね、そこの担当者の方とやりとりをしてみると、学ぶことはいろいろあります。また、どんな行政施策も、その地その地の個性、それぞれの歴史的経緯や環境に大なり小なり規定されており、現地に行けばそうした背景について実感することができるのも事実です。そもそも、土地柄も行政の姿勢やつくりも、その地その地で様々に違っており、新鮮な発見は常にあるものですし、そうした発見を通して、広い意味では議員としての見識や知見を豊かにできているということは言えるでしょう。
他方で、事情も背景も異なる中での取り組みを知ることが、どのくらい直接にこの練馬での施策や事業に生かせるものなのか、難しいところがあるということも実感します。環境も人口も、産業も財政規模も大きく異なる地を訪ねれば訪ねるほど、新鮮な印象とは裏腹に、練馬の区政にどう生かしていくかがあいまいになってしまいます。また、1か所せいぜい2時間程度の駆け足の視察ですから、どのくらい深く調査・学習ができたかとなると、心もとない思いがするのも事実です。
行けば行ったで、意味はある。しかし、行くためには、議会事務局には大変な負担がかかりますし、財政的にも少なくない税金が投入されます。日程的にも、9月議会から11月議会までのわずかな期間に2度の視察を詰め込むのは、なかなか難儀です。
視点や考え方も異なる議員が委員会として一緒に行く視察でなくても、会派ごとに、しっかりした目的意識と独自の視点で視察を組むというやり方もあります。こうした点も考え合わせると、今のような委員会としての行政視察がどの程度効果的で、また優先度が高い取り組みかについては、しっかり検証する必要があるというのが、私の基本的な認識です。

by ikejiriseiji | 2017-11-15 12:20 | 議会 | Comments(0)
練馬区が「独立70周年」を記念し、練馬区在住の絵本作家 のぶみさんと共同で制作した『I Love 練馬あるある』。今年度の広報キャンペーンとして博報堂に委託して動画版を製作、さらに産業振興公社から本としても出版されることになったもので、マスコミなどでも紹介され、区民の間でも話題になりました。
     ➡練馬区の公式Hpから、こちらで動画がご覧になれます

この『練馬あるある』、動画(絵本)の最初に出てくるのが、こんなフレーズです。
「板橋区には何となく勝てそう 港区には勝てる気がしない」
このフレーズについては、私も気になっていました。なんだか、違う。シャレたセンスに口元が緩む、「あるある」と膝を打つ、そんなフレーズじゃない…
練馬区議会、一般質問の3日目、生活者ネットのやないさんがこのフレーズについて取り上げました。
「練馬区が『勝つ』とはどういうことを指すのか。友だち同士のおしゃべりならともかく、行政が勝ち負けを笑いのネタにして区をアピールすることからは、さまざまな人が共に生きる区政を推進する姿勢は感じられません。」
やないさんはこう区長の考えをただしたのですが、区長の答弁は何とも違和感の残る、あえて言えば不快なものでした。(録音から起こしたもので、正式な議事録ではありません)

区長 お答えします。『練馬あるある』についてであります。ねりまあるあるは区民の皆様とともにしたい、わがまち練馬の愛情、愛着を斬新なアイデアで表現したものです。担当課のセンスの良さに感心しましたが、予想通り区の内外で好評いただきました。大成功だと思っております。一昨年、健恋7係のキャンペーンに際しても差別だと的外れな指摘をした方がいましたが、今回も同じであります。失礼ながら、ウイットやエスプリを全く理解をされていない古めかしい感覚には驚くばかりであります。区民の皆さまはそうではありません。ユーモアあふれる内容にほっこりして、練馬が大好きになった。区の楽しい情報を多くの人に知ってもらえて嬉しいといったご意見を多数いただいています。絵本も好評です。板橋区長からは、大変面白い企画だと思う。こうしたユーモアをもって、お互いにやり合うようにしたいと話がありました。また、新聞五大紙をはじめ、テレビやラジオでも自治体の新しい取り組みとして、好意的に紹介されました。広報の専門家からも、郷土愛をくすぐり、区民の心を一つにまとめることに、一役買っているといった評価を受けています。まさか、この練馬区議会で大真面目にこのような質問をいただくとは思ってもいなかったので、心底びっくりしています。残念であります。私からは以上であります。

『あるあるキャンペーン』の当該のフレーズについて、やないさんが指摘した疑問の声は私の元にも少なからず届いていました。もちろん、好意的に評価する声もあるでしょうし、区長のもとにそうした声がたくさん届いているのかもしれませんが、しかし区長が言うようには感じなかった人がおり、批判的な声があるのも間違いのない、大切な事実です。評価や立場が違ったとしても、乱暴に排撃したり、尊大に見下げたりしてよいことではありません。
やないさんの名誉のためにあえて付け加えておきますが、質問は、内容も口調も、とても誠実で真摯な姿勢のものでした。それに対する、区長のこの答弁。言いたいことはふつふつと出てきますが、今は、一言、情けない。

by ikejiriseiji | 2017-09-13 17:56 | 議会 | Comments(0)
7日は、練馬区議会第2回定例会の最終日。議長選挙をはじめとした人事関係の案件がかなりあったのですが、それ以外に、いくつかの議案について討論・採決が行われました。その中で、議員提出議案として修正案が出されたものがあります。「空家等および不良居住建築物等の適正管理に関する条例」です。
この条例は、倒壊の恐れなどがあり危険な空家に加え、「不良居住建築物」いわゆる“ごみ屋敷”も対象にして、強制的な立ち入り調査、指導、勧告、命令、代執行など、一連の行政措置を可能にすることを柱としたものです。これに対して、生活者ネット、市民の声ねりま、オンブズマンの議員5人の連名で提出された修正案は、条例の対象を空家に限定し、現にそこに人が暮らしている“ごみ屋敷”については、たんに権力的な行政措置を可能にするだけでなく、居住者への支援をしっかり位置付けるなど、改めて条例をまとめていくべきだというものです。
修正案は、賛成少数で否決されました。しかし、大切な考え方の違いを明確にし、議員提出議案の形にまでまとめたことはとても意義があったと思います。
私は、この修正案に対して賛成討論を行いました。以下、討論の全文を再掲します。ぜひご一読を。

議案第44号 練馬区空家等および不良居住建築物等の適正管理に関する条例に対する修正動議に対し、賛成の立場から討論を行います。
条例原案は、倒壊の恐れ等のある空家と、堆積物等により不良な状態にある建物、いわゆるごみ屋敷について、代執行を含む行政措置を位置付けることをおもな内容としています。
空き家対策については、すでに国の特別措置法で、情報提供から代執行に至る行政措置の根拠が置かれています。この点では、条例案の意義は、手続きの適正化や空家所有者の権利保護という視点から、審議会への諮問、意見を聴く機会の付与など、法に付加した規定を置く点にあります。これらは、法の運用をていねいかつ公正なものにするために必要なものであり、条例化に賛成するものです。
他方、特措法の対象ではない「不良居住建築物等」、いわゆるごみ屋敷については、今回の条例においてはじめて、代執行を含む行政措置の法令上の根拠が与えられることになります。そしてこの点に、私は強い懸念を抱くものです。

空家とごみ屋敷は、本質的に異なります。何より、ごみ屋敷の場合は、そこに現に人が住んでいます。ごみ屋敷に対する行政措置は、所有権はもとより、生存権、あるいは人格権など、憲法上の権利を含め、住人の様々な権利との鋭い緊張関係に置かれる可能性があります。
果たして原案では、空家とごみ屋敷のこうした相違に、十分な目配りと配慮がなされているでしょうか。
実態調査によると、区内にあるごみ屋敷は30軒とのことです。私自身、ごみ屋敷に関する苦情や相談を頂いたことがあります。他方で、ごみ屋敷状態に悩む当の住人や関係者からの相談もまた、頂くことがあります。
そもそも、ごみ屋敷問題の背景には、そこに暮らす住人の病気や障害、経済的な困窮、家庭の崩壊、近隣とのコミュニケーションの破たん等、様々な事情があることは周知のはずです。それらの背景を踏まえた適切な支援こそが、ごみ屋敷解消のカギになる場合も多く、逆に言えば、そうした支援がなければ、結局、事態は繰り返されてしまいかねません。ごみをいくら撤去しても、そこに暮らす人を強制的に追い立て、住まいを奪うことなど許されないのですから、行政措置に限界があることは明らかです。
ところが、原案に規定されているのは、勧告、命令、代執行という行政措置、いわば権力的な対応の体系ばかりです。そこには、ごみ屋敷に暮らす人に対する支援を通して、根本的安定的な解決を図るというアプローチが、全くといってよいほど見られません。
たとえば、横浜市の条例では、「基本方針」として「建築物等における不良な生活環境の解消に取り組むに当たっては、支援を基本とし、必要に応じて措置を適切に講ずること。」を掲げています。京都市の条例でも、やはり「基本方針」のひとつに、「要支援者が不良な生活環境を生じさせた背景に地域社会における要支援者の孤立その他の生活上の諸課題があることを踏まえ,これらの解決に資するように行うこと。 」を明記しています。
23区の場合でも、たとえば板橋区では、立ち入り調査のうち、住居そのものについては、居住者の同意を前提としています。中野区では、ごみの発生者が抱える生活上の課題の解決のために、保健所や福祉事務所等が行う事務と一体的に対策を取ることを定めています。
他自治体の条例には、居住者の人権への配慮や、居住者を支援するというアプローチが様々な形で盛り込まれています。こうした視点や姿勢が、原案には足りません。

区は、居住者への支援については「空き家等対策計画に書いてある」と答弁しています。しかし、計画に書いてあることに背骨を通し、その実現を担保するためにこそ条例はあります。ごみ屋敷解消に向けた責務と措置を明示するだけでなく、居住者の置かれた状況や課題を十分に踏まえながら、関係所管を挙げて一体的に働きかけていく。こうした努力を加速させるためにも、条例の中に居住者への支援に係る規定をしっかりと置くべきでした。
法的な背景を含め、大きく条件の異なる空き家と「ごみ屋敷」については、条例の理念や盛り込むべき事項も、おのずと異なってこざるを得ません。いったん切り離し、ごみ屋敷等に関する条例の整備については、改めて議会としても精力的に取り組むことを呼びかけ、修正案に賛成の討論とします。

by ikejiriseiji | 2017-07-09 21:08 | 議会 | Comments(0)
前川区長と豊洲移転問題に関する一般質問の報告、前2回に続き、最後になります。
     ➡前川区長と「豊洲移転」(その1)

私が問うた二つ目の点は、東京ガスへの“再就職”についてでした。あらためて、通告しておいた質問を再掲します。
「➁区民からは、区長が退職後、間を置かずして東京ガスに入社したことについても、不明朗な天下りではないか、ルールは守られていたのかといった趣旨のご意見を多くいただく。市民感覚としてもっともなご意見と思われるが、区長自身は、こうした意見に対してどう考えるか。併せてお聞かせいただきたい。」
答弁は、こうでした。

前川区長が東京都を退職したのは、都政を揺るがせた百条委員会の議決の後です。百条委員会は、平成16年当時設置された訳でございますが、その時、練馬区の石神井学園の問題から百条委員会が設置されたわけでございますが、都議会の自民党を中心とした公明党、共産党、生活者ネットの皆さんが、当時の知事や副知事と闘っていただいた結果として、都政を牛耳っておりました副知事と刺し違える形で退職したわけでございます。
東京ガスへの再就職が「不明朗な天下りではないか」という点についてでございます。再就職を決定するのは、人事当局であり、退職者自身が自分で決めることではありません。またできません。東京都には、「職員の民間企業への再就職に関する取扱基準」というものがございます。この基準に反する再就職人事はあり得ません。現に東京都は、前川区長の再就職には何の問題もないと公表しております。
前川区長が東京ガスに再就職した当時、都議会やマスコミも含め誰一人として、これを問題視することはありませんでした。また、前川区長の再就職時には、東京ガスと都の間では法令・条例上の土壌汚染問題は既に決着済みのことでございました。今の問題のもととなっている土壌汚染の問題が再浮上したのは、前川区長が東京都を退職した後のことでございます。

う~む…百条委員会が何の関係があるんだろう。「牛耳っていた副知事と刺し違えた」って、それがどうしたって言うのかなぁ…。まぁ、石原-浜渦ラインと一緒にされるのは嫌だという区長の強い思いだけは伝わりますが、それと東京ガスの話がどうつながるのか、よく分かりません。
東京ガスへの再就職については、ちょっとびっくりの答弁でした。「再就職を決定するのは人事当局」。「退職者自身が決めることではない」――東京都は、本当にこう言っているんでしょうか。それこそ、都が一民間人と民間企業との間のことにまで人事権を行使するという話になって、それ見たことか「天下り」じゃないか!と言われかねないと思うのですが…。
実態として、東京都が幹部職員の再就職を切り盛りしているのかもしれません。しかし、いったん退職した者の人事です。形式的にも法的にも、紹介・斡旋ならまだしも、直接に都が決定する立場にはないはずです。
実際、前川さんは『週刊新潮』の取材に対してはこう答えています。
「再就職の希望を聞かれた際、石原さんや浜渦さんから逃れたくて、『都の出資を受けている第三セクターにだけは行きたくない』と答えました。その点、東京ガスは都と資本関係が全くない。それで再就職しました。」
なんだか、言っていることがずいぶん違う。こちらでは、自分から東京ガスをあえて選んだと言っています。週刊誌の記事だから、そのまま真に受けるのは申し訳ないことではありますが、いずれにしても、都が決めた、自分は東京ガスを選んでいないという本会議答弁は、容易には理解しがたいものでした。
再就職については誰も問題にしなかった、再就職の基準を定めている都も「何の問題もないと公表している」――私の問いに対する答えと言えるのは、この部分でしょうか。誰からも問題にされなかったのに、今頃になって何を言う! そう叱られているような気分で聞いていたのですが、しかし、これもまた、よくわからない。都の再就職基準に違反しているかどうか。それも大切なことですが、しかし、私が聞きたかったのはそれだけではありません。たとえ都の内部の基準にかなっていようが、局長として合意書に公印をつくようなところまで関わりのあった相手のところに再就職するのは、よろしくないのではないですか? 「市民感覚」ではそうですよ。違法でなくったって、道義的に、あるいは社会的に好ましくないこと、避けるべきこと、慎むべきことは政治の世界には山とありますよね。だって、都と東京ガスとのやり取りは、こんなに多くの疑念が向けられているんですよ…。
私は、質問をこう締めくくりました。
「豊洲問題は、透明性を欠き、公平さを見失い、利権に流れ、保身に走る都政の闇の部分を見せつけています。それは、すべての政治家が今、自らを省みて自戒しなければならない姿でもあります。とりわけ関係当事者の一人であり、都庁での経験と実績をひっさげて練馬区に来られた前川区長には、この問題に対して明確に説明責任を果たされることを期待して、一般質問を終わります。」
百歩譲って、当時は東京ガスとの交渉がこんな問題になるとは予想できなかったとしても、幹部たるもの、結果責任から逃げてはいけません。今振り返ってどう考えるかはきちんと聞かせてほしかったです。

副区長の答弁は、「意図的なフレームアップ」「議会の品位を貶める」と、議場で許される限りの言葉をきわめて私の質問を非難しています。正直、ここまで言われると聞いていて苦しくなったのですが、しかし私は、確認書や合意書に公印をついているという事実を念頭に、問いました。単なる伝聞ではありません。それに、東京ガスの再就職なんて何? という声は確実に巷にあり、そしてそれは市民感覚としてしっかり耳を傾け説明責任を果たすべきと考え、区長の認識を問いました。いろいろ振り返ってみますが、そんなに恥ずかしい質疑をしたとはどうしても思えません。肝心なことには答えず、長広舌の中であれやこれやと話を振り回し、人を貶める言葉を探すのに躍起になるような答弁の方が、ずっと恥ずかしい。そう思えてなりません。
いずれにしても、貴重な質疑と答弁でした。何かが解決された、解消されたという意味ではなく、大きな認識の相違と深刻な感覚のずれがあることが確認できたという意味で。(終)

by ikejiriseiji | 2016-12-12 11:34 | 議会 | Comments(0)
今日は、区議会本会議での一般質問でした。質問の最後に、築地市場の豊洲移転問題について取り上げました。なんだかすさまじい答弁でしたが、それはまた改めて紹介するとして、質問に至った問題意識だけ、まず書いておきます。

27日『「豊洲移転」と都政の闇に迫る』と題した講演集会を開催しました。築地市場の移転先とされてきた豊洲の土地購入を違法だとして訴えた住民訴訟の弁護団の事務局長を務める、大城聡弁護士のお話を伺っていて、改めて確信しました。豊洲移転問題で今、一番問われるべきは、土地購入をめぐる闇だと。
豊洲からの土地購入が進められた当時、都政の中心にいた幹部職員の一人が前川練馬区長です。前川さんが関わって、東京ガスとの間で結ばれた重要な文書が二つあります。その文書も、確認することができました。
『豊洲地区開発整備にかかる合意』
➡2002年7月31日付け。築地市場の豊洲移転や幹線道路等の区画整理事業、護岸整備事業等について確認したもの
『豊洲地区用地の土壌処理に関する確認書』
➡2005年5月31日付け。「豊洲新市場予定地…における汚染土壌の処理の方法等について」確認したもの
この二つです。この二つの文書は、東京ガスなどとの土地取引の前提条件として、事業のフレーム、負担の在り方、さらに土壌汚染の処理の在り方などについて約束を交わしたものです。とくに後者は、土壌汚染対策のための確認書です。そして、この二つの約束に前川さんが02年には知事本部長として、そして05年には知事本局長として公印をついているのです。(写真は2002年の合意書)
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今は、盛り土問題など汚染対策の中身に関する議論が関心を集めていますが、東京ガスとの間で土壌汚染対策などにかかる責任と負担の在り方を整理していったのは、前川さんが関わっていたまさにこの時期です。そして、この二つの約束を基礎として、最終的に、汚染にまみれた土地を東京都は買うことになります。一方、前川さんは二つ目の文書に印をついて間もなく都を退職し、9月に東京ガスに“再就職”します。執行役員として、だったとのことです。
さて、そこで一般質問です。(続く)

by ikejiriseiji | 2016-11-30 18:57 | 議会 | Comments(0)
区議会第3回定例会が始まる直前、8月27日に『議会運営に関する緊急要望』を議長あてに提出しました。区議会会派・市民の声ねりま(池尻成二、岩瀬たけし)としての要望です。
練馬区議会では、これまで主に幹事長会を中心に議会の改革が検討されてきましたが、残念ながら、目に見える形での実感できる変化はなかなか見られません。市民の声ねりまは幹事長会・議会運営委員会に参加しておらず、直接、議会改革の議論に参画する機会を持ちませんが、議会での議論が前に進むことを願い、今後、機会をとらえ具体的な提案をしていきたいと考えています。今回は、緊急性と実現可能性の高いものを中心に取りまとめてみました。
要望書で記した事項を以下に再掲します。要望書は、議長の取り計らいで各幹事長会派に回覧されたとのことですが、その後、幹事長会で具体的に検討する機会は持って頂けていないようです。私たちの要望に限らず、それぞれの会派から要望、提案等がなされ、一つでも二つでも改善が図られていくことを切に期待しています。

要望事項
1. 区民にとってより身近な議会とするために
練馬区は、附属機関等の会議の公開および区民公募に関する指針に基づいて、その附属機関等の会議における会議資料の閲覧、会議開催の告知などに取り組んできた。区議会における会議開催に当たっても、少なくとも区の「指針」と同程度の公開性、傍聴者への便宜の提供に努めるべきである。
① 委員会の傍聴者に対して、案件表を配布すること。会議資料についても、閲覧可能なように一定数を用意すること
② 直近の委員会の日程と案件を事前に公式ホームページで告知すること
③ 受理された請願・陳情の一覧(件名、付託委員会、審査の経過など)を公式ホームページに掲載すること
2. 議会の議論をより充実したものにするために
① 条例改正議案の新旧対照表を、遅くとも委員会質疑の前日までに配布すること
② 請願・陳情の審査を計画的に、また時機を逸さず行うように努め、原則として、一度も審査されないままに期末を迎えることがないようにすること
3. 議会事務局のあり方等について
議会をより活発で充実したものとするために、議会事務局の体制と機能の強化は不可欠である。また、議会の職員である議会事務局職員の人事管理、職務分掌の整理、研修等についても見直しが求められている。
① 各議員・会派との協議を踏まえ、練馬区議会として、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律10条第1項に定める「対応要領」を制定すること
② 施設面や会議運営におけるバリアフリー対応を検証し、必要な改善を図ること
③ 議会事務局職員としての専門的な研修を計画的に進めること
④ 議員控室の使用済み茶器の洗浄を庶務係の職務としないこと
以上

by ikejiriseiji | 2016-10-19 11:27 | 議会 | Comments(0)
練馬区議会第3回定例会は、今日、閉会となりました。長い議会でした。少々、くたびれました。うまく行った時も行かなかったときもありますが、力は尽くせたかな…。それにしても、この議会中に飛び出した前川区政の“行革”、施設の“統廃合”方針は、その乱暴さと強引さで際立っています。光四中、小竹小、高野台運動場…議会が終わりましたが、区民がその意思を示すのはこれからです。
最終日、補正予算の反対討論に立ちました。この議会の締めくくりとして、再掲させて頂きます。「練馬区は、組織としても、施策としても、深い混迷に入りつつあるのではないか」。私の問題意識です。ちょっと長いですが、お付き合いください。

議案115号、2016年度一般会計補正予算に対し、反対の立場から討論を行います。
補正予算の柱は、なんといっても保育所待機児童ゼロ作戦にかかる経費です。
今年度当初に打ち出した待機児童ゼロ作戦で、区は、0~2歳に集中的に資源を投入することを柱として、さまざまな手を打ってきました。小規模保育事業へのシフトしかり、1歳児1年保育しかり、既存施設の定員枠の見直しもしかり。
待機児童が0~2歳に集中して発生する中で、この年齢の定員を重点的に確保していく。わかりやすい理屈です。3歳以降、幼稚園も含めて保護者の志向が複線化していく中で、年齢に応じた事業の体系を視野に入れること自体は否定されるべきではありません。
しかし、保育を必要とする子どもと親が何より求めるのは、安定的・持続的に保育を受けることができる安心感です。もし区が0~2歳に特化した対策を強化するのであれば、最低限、責任を持って解決すべき課題が二つありました。一つは、0~2歳の保育事業においてしっかりとした質を確保すること。そして、いわゆる「3歳の壁」を取り払うための措置を取ることです。


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by ikejiriseiji | 2016-10-14 19:50 | 議会 | Comments(3)
練馬区議会最終日。本会議冒頭で、議長不信任案の討論と採決がありました。不信任案は、共産党練馬区議団、生活者ネットワーク、市民の声ねりま、オンブズマン練馬、市民ふくしフォーラムの5会派・13人。内容は以下の通り。

かしわざき強議長の不信任決議 (案)
6月3日の本会議におけるうすい民男議員からの動議の取り扱いにおいて、議長は、動議の前提となる事実の確認・検証もないまま採決を強行するなど、慎重かつ公平・公正な議事運営を果たさず、その結果、議会として議員の発言権を不当に奪う議決を行うこととなった。これは、議会制民主主義の基本を踏みはずし、練馬区議会の歴史に重大な汚点を残すものであり、議長の責任は重大である。
よって、かしわざき強議長の不信任を決議する。

採決の結果、賛成少数で不信任案は否決されました。民進党は、議会運営員会で不信任案を強く非難、本会議でも反対の立場で討論を行いました。私の討論原稿を貼りつけておきます。この問題に対する総括的な発言として、お読みいただければと思います。

かしわざき強議長に対する不信任決議案に対して、賛成の立場から討論を行います。
決議案が指摘するように、3日の本会議におけるうすい議員の動議の取り扱いは、区議会のあり方を考える上で極めて重大な問題をはらむものであると言わざるを得ません。


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by ikejiriseiji | 2016-06-17 14:50 | 議会 | Comments(1)
練馬区議会が、荒れています。本会議の一般質問(6月2日)で、公明党・うすい議員が共産党を名指しで批判、同党が「人道にもとる行為」をしたとまで言う。これに対して、共産党・とや議員が翌日、自身の一般質問の中で「事実無根」と強く反発。こうしたやり取り自体が異例なことなのですが、共産党のこの反論に対して公明党が「とや議員の発言の取り消し」を求める動議を提出、他の議員から議事進行などの動議を求める発言が続いたにもかかわらず、それらを無視して議長が採決を強行してしまったのです。

    ➡うすい議員の一般質問の録画は区議会ホームページのこちらで見ることができます。
    ➡3日のとや議員の一般質問と動議のやり取りの録画はいまだにアップされていません

議場にいて、私は思いました。もし私が、私の発言の取り消しを、議会の多数決で迫られたらどう感じるだろう? すごいプレッシャーだと思います。誰が見ても明らかな事実誤認とか、誰かの名誉やプライバシーを深く傷つける発言とか…そういう場合なら、自分でも「ごめんなさい」と言って取り消すことになるでしょう。
でも、そうではない。自分では、そんなことやっていない、言っていないと信じていることを、釈明も説明の機会も与えられないまま「取り消せ!」と迫られるとしたら、あるいは考え方や評価の異なることを一方的に断罪されたら、怖い。悔しい。納得できない。
こんな議事の進め方は、おかしいと強く思います。だから、私は、議事進行のために動議を主張し続けました。私が動議を提出しようとしていることを、議長も気が付いていました。しかし、無視されました。これもまた、おかしい。いや、不当だ! と言うべきです。
もともとうすい議員がどんなことを問題にしたかは、ぜひ上に紹介した区議会のホームページで確認してください。ここで言われている「署名の強要行為」が事実であるのかどうか、私には確認するすべはありません。本当に事実であるとしたら、政治活動のあり方として、しっかりと検証すべきテーマだと思います。しかし、少なくとも議会の公の場では、事実を確認する手続きすら取られなかった。そしてそれにもかかわらず、議員の発言の取り消しを求めるという、たいへん重い意志を議会は決してしまった…。
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議会は、言論の場です。議員の発言の自由は、議会制民主主義の根幹のひとつです。その発言の「取り消し」を求めることは、たいへん重い行為です。その重さにふさわしい、慎重かつていねいな議事が図られたとは到底言い難い。「強要」や「人道にもとる」などという極めて深刻な指摘が事実であるかどうかが問われているのですから、なおさらです。

こうした経過の中で、いくつもの会派が、同じような思いを抱きました。そして、昨日、共同で議長に申し入れを行いました(右写真)。「うすい議員の動議の撤回、取り消しを含む議事のやり直しを求める」というものです。
議長の対応を、注視しています。

by ikejiriseiji | 2016-06-14 16:00 | 議会 | Comments(0)
金曜日の区議会本会議は、ひどいものでした。
最初は、公明党の薄井議員が、共産党の戸谷議員の一般質問の中での発言に対して「発言の取り消しを求める」動議を出したところで、議場が荒れました。この動議については、そこに至る公・共両党のやり取りの中身についても、動議の趣旨や出し方についても、そして動議を受けた議長の議事運営についても、思うところはたくさんありますが、これについてはまた改めて触れる機会があると思います。

もう一つ。区長の答弁です。前川区長は、答弁の中で「言われるまでもなく」というセリフを使うのがお好きです。バリエーションはいろいろありますが、本当にお好きです。ただ、いつでもだれに対しても使うわけではなく、これを使うのは①まっとうな指摘や要望を受けたときで、かつ②それを言ったのが自分の意にそぐわない議員や会派だったとき。同じことを自分の“与党”が口にしたら、決してこうはおっしゃらない。
金曜日の一般質問では、生活者ネットに対する答弁でこのセリフが氾濫していました。ほんと、氾濫。あまりに多くて、後で録音を聞いて数えてみたんです。
「ご指摘を受けるまでもなく…」
「ご指摘を待つまでもなく…」
「ご指摘を受けるまでもありません」
「ご指摘を待つまでもなく…」
「ご指摘を受けるまでもありません」
「言われるまでもなく…」
合計6回もありました。特にひどいのは、危機管理室長の答弁。わずか3分20秒余の答弁の中で、何と4回も繰り返したのです。こんな答弁をする室長も室長ですが、しかし、彼にそう言わせたのはもちろん、区長です。
こういう言説、聞いていてとてもいやな気持になるものです。“あなたになんか言われたくない!”あるいは“言われなくったって、やってる!”という気持ちをむき出しにする。政敵、論敵を挑発したり、見下ろしてみせるために、わざわざ繰り返されているようにしか聞こえない…。
これが“前川話法”、前川流の議会(野党)との付き合い方ということなのかもしれません。それはそれで、きちんと向き合うしかないのでしょう。ただ、心寒くなる、という言葉が、とてもふさわしい気分です。

月曜日は、私の同僚・岩瀬議員が一般質問に立ちます。前川さん、同じように言うのかなぁ。

by ikejiriseiji | 2016-06-06 00:22 | 議会 | Comments(1)

練馬区議会議員・池尻成二


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