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 今日30日の区議会清掃リサイクル等特別委員会で、水銀で稼働停止となった光が丘清掃工場の状況が報告されました。委員会資料から、かいつまんで紹介します。
 まず、水銀汚染の状況から。ごみには常に微量の水銀が含まれるのですが、それらはろ過式集じん器や塩化水素除去装置、最後は脱硝装置を通過し、通常のごみであればこの過程で除去されます。しかし、今回は不適正に大量の水銀が持ち込まれたために、こうした通常の管理システムでは除去しきれず、外気中に放出されたと見られていますが、この最終行程、つまり脱硝装置の触媒に付着した水銀量が明らかになりました。資料によると、もっとも汚染がひどい足立清掃工場では、触媒1㎏中の水銀量は11~65㎎。板橋工場では0.19~0.41、光が丘は0.11~1.1だったとのことです。この数値を根拠に、光が丘と板橋は触媒の交換などの大規模な補修をせずに稼働できると、一組は判断しています。
 また、排出された水銀の環境リスクについて、少し詳しい評価が示されています。資料の文章をそのまま採録します。
 「今回排出した水銀による大気への影響をみると、7月8日から9日の排ガス濃度から求めた水銀排出量で、法令で定められた第三者機関よりシミュレーションした結果、大気中の濃度は最大濃度出現地点で0.00013μg/㎥となり、平成21年度光が丘清掃工場一般大気環境測定の平均濃度0.0020μg/㎥程度と合わせても環境省の定めた大気環境中の水銀指針値0.04μg/㎥(年平均)を下回っています。このことから、直ちに周辺地域に環境汚染や健康被害を生ずることはありません。」
 「第三者機関によるシミュレーションの」詳細は分からないのでこのリスク評価の結論を検証する材料はありませんが、住民や議会とリスク・コミュニケーションを行う一歩がようやく踏み出されたことは評価したいと思います。
 光が丘工場の再稼働の見通しについては、資料は「2号炉から再稼働を開始し、ごみ投入後の水銀濃度の監視を続けながら安定稼働に移行します。1号炉は2号炉の安定稼働確認後、再稼働を開始します」と書いています。ただし、30日4時の時点では、再稼働したとの報告は区には来ていません。
 いくつもの工場が停止したことに伴うごみ処理の体制については、現在は練馬のごみは豊島工場と北工場に搬入されているようです。「通常の作業と同様に処理をしている」と区は言っています。それ自体はほっとすることではありますが、収集運搬体制の変更に伴って、12日から27日までで3700万円追加経費が必要になったとのこと。雇上会社、あるいは日々雇用も不含めた運転手や作業員の方には大きな負担をかけて来たはずですが、、財政的にもとんでもない支出を迫られたことになります。本当に、水銀を持ち込んだのは誰か、なぜ持ち込まれてしまったのか、厳しく問わなければなりません。
by ikejiriseiji | 2010-07-30 16:43 | 清掃・リサイクル | Comments(0)
 さて、「4 区民等の権利および責務」の部分です。この部分がしっかりと書き込まれない限り、「区民のための、区民による区政」という基本理念は絵空事に終わります。条例の枢要な部分です。
 骨子案ではこう書かれています。
① 区民等は、区とともに練馬区の自治を担い、育むよう努める。
② 区民等は、区政に参加・参画するとともに、地域コミュニティの活動に関わり、協働することができる。
③ 区民等は、区が管理する情報を知ることができる。
④ 区民等は、区政に参加・参画するにあたり、自らの発言と行動に責任を持つ。
 この部分、どうも練度が低い。たとえば、「自治を担う」ことが、なぜ権利でなく、責務なのか。なぜ、「権利と責務」の規定が、権利ではなく責務から始まるのか。
 ちなみに、近隣自治体の条例での同種の規定を引いてみます。

杉並区自治基本条例
(区民の権利)
第四条 区民は、区政に参画する権利及び区政に関する情報を知る権利を有する。
2 区民は、…行政サービスを等しく受ける権利、選挙権、被選挙権、条例の制定改廃請求権、事務の監査請求権、議会の解散請求権並びに議員及び長等の解職請求権等を有するほか、第二十七条で定める住民投票を請求する権利を有する。
(区民の義務)
第五条 区民は、行政サービスに伴う納税等の負担を分任する義務を果たすとともに、区と協働し、地域社会の発展に寄与するよう努めるものとする。
「文の京」自治基本条例
(区民の権利)
第八条 区民は、地域社会の一員として協働・協治の社会の実現に参画する権利を有する。
2 区民は、地域の課題を解決するための活動に関する情報を求めることができる。
(区民の責務)
第九条 区民は、地域の課題を解決するための活動に自主的な判断により参画する。
2 区民は、自主的・自律的な活動を行うとともに、自らの発言及び行動に責任を持つ。

 他に、たとえば豊島区や多摩市の条例でも、①権利規定と責務・義務の規定を、条を分けて置く、②権利規定を先に置く、という点では共通です。そしてそれは、この種の条例の性格からしても、権利規定を含む条例の一般的なあり方からしても、ごくごく当然のことです。
 ところが、練馬区の条例(骨子案)ではそうではない。自治を担うことは区民が「務める」、つまり責務として行うべきこととされ、一度として「権利」として確言されていないのです。もちろん、続く条文で区民は区政に「参加・参画する」こと、そして「区が管理する情報を知ること」が「できる」とは、書いてあります。しかし、それらは自治を担う責務を果たすための手段としてしか位置付けられていない、少なくともそう読める構成になってしまっています。
 もちろん、区民は自治を担うよう「努める」べきでしょう。しかし、それは、条例が、つまり直接には区が責務として求めるからではなく、それが区民の根源的な権利であり、かつ、この権利を適切かつ有効に行使することが地域社会と自治体の発展のにつながるからです。
 以前、自治基本条例に盛り込むべき事項等を検討するために設置された<(仮称)練馬区自治基本条例を考える区民懇談会>がまとめた提言では、こう書かれていました。
5-1 区民の権利 区民は、自治を担い、区政を創造する権利を有します
5-2 区民の知る権利 区民は、練馬区に関する情報を知る権利を有します
5-3 区民の責務 区民は、自治を育むよう努めます
 提言のこの表現がそのまま適当かどうかはともかく、まずは区民の権利として「自治」を語るという筋ははっきりしていました。今回の骨子案では、権利から責務へ、位置づけは大きく変質し主客はすっかり転倒してしまっています。提言と骨子案は他にもずいぶんと違ったところがありますが、とりわけこの部分は気になります。
 この「4 区民等の権利および責務」の部分も、ぜひ精査し整理をしてもらいたいものです。
by ikejiriseiji | 2010-07-28 09:26 | 行政改革 | Comments(0)

お知らせ

 ホームページのURLを変更しました。独自ドメインを取っていたのですが、管理上の都合でお引っ越しです。本当なら、少し整理をしリニューアルしたいのですが、とりあえずは荷物そのまま引っ越します。新しいURLは
http://park17.wakwak.com/~ikesan/
になります。こちらをクリックして頂ければ、直接、飛ぶことができます。
 何人かの方から、リンクが切れているとのご指摘を頂いていました。ありがとうございました。
by ikejiriseiji | 2010-07-27 09:14 | その他 | Comments(0)

レンタルハウス

 関越道の練馬インタ、あるいは外環道の大泉インタを下りて放射7号(目白通り)を都心に向かうと、しばらくして谷原交差点にぶつかります。笹目通りと交差する巨大な交差点です。この交差点のすぐ手前左側に、もう2カ月にはなるでしょうか、「葬祭場反対!」「レンタルハウス建設反対!」と書かれた看板やプラカードがたくさん立ち並んでいます。車で通ればいやでも目に入る光景です。気付かれた方も多いでしょう。
b0017546_993396.jpg レンタルハウス、つまり一棟貸しの集会施設の建設計画が持ち上がったのは、今年の3月。集会施設といっても、主たる用途は葬儀です。大きな葬儀場での葬儀ではなく、小規模な家族葬などを想定した施設とのこと。葬儀の形や葬儀にまつわるニーズが変化している中で、パイロット的に企画された施設のようです。
 この計画が、近隣住民の大きな反発を呼びました。葬儀場自体がなかなか受け入れづらいというだけでなく、北側の住宅地とは4メートルの狭い区道で接しており、東側とは文字通り軒を接する状況です。住環境への影響はとても大きい。何しろ“猫の額”のような三角地、棺の搬入出やお客さんの送迎に使うマイクロバスが敷地内で転回できないため隣地住宅の鼻先で公道を使って切り返しをするしかないという始末なのです。しかも、24時間利用するにもかかわらず、当初は管理者が夜間は常駐しないという話であったことも重なって、近隣の皆さんはこぞって強く反発し、議会の方にも計画の撤回を求める陳情が出されています。
 私自身も現地を見ましたが、とにかく狭い。一般的には葬儀場は社会にとって必要な施設であるとはいえ、地域外からの利用を多く想定している施設、そして心理的にも社会的にもなかなか歓迎しづらい施設です。最低限、隣地との間に空地をしっかり取るとか、車や人の出入りを明確に区別するとか、目隠しなどで十分に配慮するとか、いろんなことを考えなければならないにもかかわらず、とにかく土地が狭いためにそうした余裕が持てない状況なのです。住民の皆さんの反発は避けがたいところだと、私も痛感しました。
 事業者はそれなりに誠意をもって話し合いを続けてきましたが、いくつかの重要な点で住民との合意ができないままに工事着工を宣言、12日にはいよいよ着工かという局面になりましたが、現地で住民の強い抗議に会い、今日現在、工事はストップしたままです。
 幹線道路沿道ということで用途規制も比較的緩いこともあり、建築基準法上は違法性のない計画のようです。しかし、近隣住環境との調和、住民との協調という点ではきわめて課題の大きい計画であると言わざるをえません。議会での陳情審査がどうなるのか、所管の委員会ではないので見通しはわかりませんが、審議となれば、計画のさまざまな無理、問題点についてきっと会派を超えて意見が出るだろうと思います。このまま工事が強行されれば、住民との衝突という最悪の事態になることも危惧されます。社会的にも道義的にも、事業者には一層の熟慮と賢明な判断が求められています。
by ikejiriseiji | 2010-07-23 09:16 | 緑・まちづくり | Comments(0)
 清掃工場の水銀問題では、最初から気になっていたことがあります。それは、排ガス中水銀濃度の「自己管理値」「自己規制値」とは何だろう、そしてそれはなぜ0.05㎎/㎥Nなのだろうということです。この問題を、少し整理して考えてみます。
  ※専門的な知見が前提となる話です。不正確なところがあれぱぜひご指摘ください。

 まずは、あらためて一組の説明を確認してみましょう。一組は、こう書いています。
 「排ガス中の水銀に関して法律による排出基準はありませんが、当組合の清掃工場の多くは工場操業協定に基づく自己規制値(0.05㎎/㎥N)の遵守を徹底しています。光が丘清掃工場は自己管理値(0.05㎎/㎥N)を定めて同様の水準で管理しています。」(報道発表資料より)
 ここでは、「自己管理値」と「自己規制値」が出てきます。両者は数値は同じですが、意味合いが違います。一組の説明はこうです。「自己規制値」とは、工場操業協定などで外部的に約束された値であり、工場の維持管理上の義務として定められているもの。他方、「自己管理値」は、協定等での定めもないが、工場の自主的な管理目標として定められたものである、と。各工場の環境報告書が一組のホームページから閲覧できますが、それを見ると、例えば光が丘工場のようにあくまで「自己管理値」でしかないところは測定数値の記載がなく、他方、板橋工場のように「自己規制値」になっているところではきちんと記載されているといった具合いに、両者の取り扱いは結構、明確に違っています。ただ、いずれにしても、工場の維持管理上は順守することとしており、従って、今回もこの基準を超えたために「自己管理値」でしかない光が丘工場も止まりました。
 しかし、「自己管理値」にせよ「自己規制値」にせよ、水銀濃度の管理はなぜ必要になってきたのでしょう?
 一組は、「水銀については法律による排出基準はない」と言っています。これは、大気汚染防止法や環境基本法などによる義務的な基準がないという点では正しい。しかし、ではまったく法令上の根拠はないかと言われれば、それは違います。大気汚染防止法は「有害大気汚染物質」を定めており、そのうち法に基づく規制値・基準値のないものについても「指針値」を定めています。水銀も、この有害大気汚染物質の一つに指定され、法による排出基準こそないものの、事業者の自主管理の指針、さらには環境目標値としての指針値(「有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値」)が定められているのです。この指針値について、環境省はこう説明しています。
 指針値は、環境基本法第16 条に基づき定められる環境基準とは性格及び位置づけは異なるものの人の健康に係る被害を未然に防止する観点から、有害性評価に係るデータの科学的信頼性において制約がある場合を含めて、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値として設定されるものである(平成15 年中央環境審議会第7次答申)。
 この指針値は、現に行われている大気モニタリングの評価に当たっての指標や事業者による排出抑制努力の指標としての機能を果たすことが期待される。
 つまり、水銀については、義務的な規制値こそないものの、維持すべき大気環境の指針が定められており、事業者はこの指針値が実現するように有害物質の排出を抑制する努力が求められているわけです。この指針値が、水銀では0.04μg(年平均値)です。そして、清掃工場における自己管理値・自己規制値は、この指針値をもとに(排ガスの拡散を考慮に入れたうえで)設定されたものなのです。自己規制値(管理値)は、指針値の約1000倍(50μg÷0.04μg)となっています。なぜそれが1000倍であって例えば100倍でないのかは定かではありませんが、しかし、自己規制値(管理値)の根っこには、法に基づいて定められてきた指針値があるということは、忘れてはならない点です。
 自己規制値(管理値)は、決して法令上の根拠がまったくないわけではありません。正確には、指針と努力義務の枠内ではあれ、大気環境の保全のために法の求めに応じて設定されたものであると言うべきです。その指針が守られなかったのです。もちろん、水銀の排出が短時間であったことも考慮すれば、環境・健康リスク自体は冷静に評価されるべきでしょう。しかし、国の定める指針が守られなかった事実、水銀のような重金属、本来、清掃工場から排出されてはならないし排出されないはずの重金属によって清掃工場が大気汚染源となってしまったという事実、しかも住宅地の真ん中でそれが起こってしまったという事実は、重大です。
by ikejiriseiji | 2010-07-22 19:09 | 清掃・リサイクル | Comments(0)
 昨日の光が丘工場訪問でわかったことで、報告し忘れていたことがありました。

 そもそも、いったい誰が、どんな水銀を工場に持ち込んだのか。今朝の朝日新聞の記事にもありましたが、一組に直接、話を聞いた時も、50g程度の水銀を使っている水銀血圧計が2個以上、入れられるか、あるいは水銀自体が投入されないと今回のようなことにはならないといった説明がありました。当然、持ち込みごみとして搬入された事業系廃棄物に水銀が混ざっていたということがまず推測されます。光が丘工場の場合は水銀処理能力が80gということでしたから、この量を超す水銀は確かに一般家庭で使用されるものからは容易には出てこないはずだからです。
 ところが昨日、確かめたところ、光が丘工場に搬入されるごみのほとんどは区収集で、持ち込みごみは10t弱、それも近くの商業施設からのものであるとのこと。「えっ」となってしまいました。ということは、水銀は区集のごみに混じっていた可能性が極めて高いということになります。大きな問題です。
by ikejiriseiji | 2010-07-22 09:41 | 清掃・リサイクル | Comments(1)

清掃工場の水銀(その3)

 今朝、光が丘清掃工場に行ってきました。排ガス中の水銀濃度が「自己管理値」を超えたために8日から運転を停止しているこの工場の、「維持管理記録」を閲覧するためです。
 「維持管理記録」は、廃掃法にもとづいて各焼却施設が作成するよう義務付けられているもので、具体的には燃焼ガス温度、排ガス中のCO濃度、排ガス中のダイオキシン類濃度、ばい煙濃度(硫黄酸化物、ばいじん、塩化水素、窒素酸化物に係るもの)などを記載することになっています。この維持管理記録は、「施設の維持管理に関し、生活環境の保全上利害を有する者」の求めに応じて閲覧に供することが定められています。この「維持管理記録」を見たいと思ったのは、実際にどの程度の水銀が出たのかを知りたかったからです。
 記録によると、水銀濃度は2号炉は7日23時に121μg/㎥Nに急騰、工場はごみ搬入を中止し炉の停止作業に入りますが、9日午前1時には測定上限を超えたためか記録がなく、続く2時には500μg/㎥Nを記録しています。1号炉のほうも、2号炉とほぼ同時刻に水銀地が上昇、8日の23時に80μg/㎥Nを記録、こちらは9日の20時に304μg/㎥Nの最大値に達しています。
 工場管理者である一組(清掃一部事務組合)は、公式には自己管理値0.05mg/㎥N(=50μg/㎥N)を超えたことにしか触れておらず、排ガス中水銀濃度の最大値が500μg/㎥N、つまり自己管理値の10倍以上に達したことはまったく明らかにしていません。※
※たとえば、「水銀混入ごみによる焼却炉停止についての報道発表資料」
 これは、リスクコミュニケーションという視点からだけでも容認できる対応ではない。たとえ瞬間的にせよ、自己管理値の10倍にも達する水銀が出たことは、環境や健康へのリスクを考える際に決してどうでもよいことではないはずです。事実の全体像を明らかにすることなく「排ガス中の水銀濃度が一時的に自己規制値を超えることがあっても、直ちに周辺地域に環境汚染や健康被害を生じることはありません」と断言して済ませる姿勢は、問題です。
 付言すれば、この維持管理記録、各工場で閲覧はできるものの写しを取るためには改めて情報公開請求をかけなければならないとされています。なぜ?? マスコミでも取り上げられ、近隣住民にとって重大な関心事であるに違いないのに、そしてむしろ積極的に情報が開示されてしかるべきなのに、公開請求の手続きを取り何日も待たされないと写しを取れないというのはおかしくありませんか? 一組の賢明な対応を求めるものです。

 この問題で、相次いでコメントを頂いています。水銀の「管理値」の持つ意味については、あらためて触れたいと思います。
by ikejiriseiji | 2010-07-21 21:04 | 清掃・リサイクル | Comments(0)

水銀、千歳工場でも

 水銀による清掃工場の停止が、とうとう千歳工場にまで広がってしまいました。18日朝、やはり煙突入り口での水銀濃度が自己規制値を超えたために緊急停止となったものです。
 14日のこのブログで書いたように、光が丘工場が止まったのち、練馬のごみは豊島と千歳の工場に搬入されていたのですが、その千歳がダウンです。ごみの適正な処理という点では、とても深刻な事態です。
 と同時に、なぜ水銀が?という疑問は、今やなぜここまで広がるのを止められなかったのか?という疑問にまで膨らみつつあります。悪意ある業者がいたのかもしれない。しかし、それを阻止したりチェックしたりする体制が清掃工場にないということは、リスク管理という点ではごみの適正処理以上に深刻な問題を投げかけています。
by ikejiriseiji | 2010-07-20 22:55 | 清掃・リサイクル | Comments(1)
 自治基本条例ならぬ「区政推進基本条例」の骨子案についての3回目です。前文に続く本文の部分の最初は、「目的と理念」です。骨子案ではこうなっています。
(1)条例制定の目的
練馬区の自治の基本理念、区民・議会・執行機関の役割等を明らかにし、参加・参画と協働の推進および区政運営の基本的仕組みについて定めることにより、練馬区にふさわしい自治の実現を図り、もって区民福祉の向上に資する。
(2)自治の基本理念
練馬区は、区民等と区が、情報を共有し、それぞれに果たすべき役割または責務を分担し、協働することにより、区民による区民のための自律的な地方公共団体を目指す。
 「練馬区にふさわしい自治の実現を図り、もって区民福祉の向上に資する」。目的はこうなっています。オーソドックスな目的規定です。この目的のために、条例は「自治の基本理念、区民・議会・執行機関の役割等を明らかにし、参加・参画と協働の推進および区政運営の基本的仕組みについて定める」ものと位置付けられています。「参加・参画」や「協働」という言葉は、いつごろから使われるようになったでしょうか。抽象的な「自治」を具体的に展開するためのカギになる視点、方法、あるいはプロセスを示す概念としてすっかり広まりました。しかし、決して明確・明快に定義されているわけでもありません。少なくとも、条例上は定義が必要な言葉ですね。「協働」についてはあらためて定義が出てきますが、「参加・参画」は定義なし。これは、改善の余地ありです。
 その次の「基本理念」では、「区民による区民のための自律的な地方公共団体」であることが自治の基本とされています。地方公共団体である練馬区の「自治」が、その権原としても、実質的な意味においても、最終的には区民の意志、判断、力、信託によるという趣旨でしょう。「自治」が、ときに行政組織としての自治体の「自治」にすり替えられることがないわけではないだけに、この原点にかえることは大切なことです。
 目的も理念も、一つ一つの表現には議論が出るかもしれませんが、全体としてはこの条例の柱をきちんとた立てていると思います。しかし、こう書くなら、やっぱり「自治基本条例」だよな… (続く)
by ikejiriseiji | 2010-07-19 12:48 | 行政改革 | Comments(0)

清掃工場の水銀(続)

 光が丘清掃工場が水銀で止まった問題は、水銀のような重金属が清掃工場の煙突から周辺に排出される可能性(危険性)があるということをあらためて教えてくれました。それ自身は、やはり怖いことです。なにしろ、光が丘は住宅地の真ん中に工場があるのですから。
 今回、煙突から排出された水銀については、一組はこう言っています。
 「排ガス中の水銀濃度が一時的に自己管理値(0.05mg/㎥N)を超えることがあっても、直ちに周辺地域に環境汚染や健康被害を生じることはありません。」
 「環境汚染や健康被害を生ずることはない」とあります。そうであれば、一安心です。しかし、どうしてこう断言できるのか、その根拠はどこにも書いてありません。文書の中には自己管理値(0.05mg/㎥N)を超えたと書いてあるだけで、実際に水銀がどの程度、出たのかすら明らかにされていません。これはよくない。対応が必要です。
 
by ikejiriseiji | 2010-07-16 09:32 | 清掃・リサイクル | Comments(0)

練馬区議会議員・池尻成二


by ikejiriseiji
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