「残留婦人」

 練馬には、中国から帰国した元「残留孤児」や「残留婦人」とその家族が、数多く暮らしています。私は、同歩会(中国「帰国者」・家族とともに歩む練馬の会)の一員として、それら中国「帰国者」・家族の方たちと10年来のお付き合いをさせて頂いています。なかでも、重く、激しく、すさまじいとさえ言うべき歴史を一身に背負って帰国した「残留婦人」「孤児」の方たちとの出会いは、私にとってかけがえのないものでした。

   →同歩会のホームページ

 この正月を前後して、くしくも二人の元「残留婦人」からお便りが届きました。ひとりは、Kさん。とても笑顔が明るい、こんな言い方をしては失礼でしょうが、かわいい表情をされるおばあちゃんです。便りは、中国・山東省からでした。「昨年4月ごろ、主人と共に中国に帰ってきました。…どうぞ良いチャンス築って中国にいらっしゃい、楽しみにしています」とありました。
 もうひとりは、Nさん。ご自身が「帰国者」のために粉骨砕身、尽くしてこられた尊敬すべき方です。お便りは、喪中のお知らせでした。「とうとうお迎えが来てしまいました。今年6月末から2ヶ月ほど大連に行って戻りましたが、それが突然、呆気なく他界とは信じられません」。ご主人を亡くされたという、言葉を失うお便りでした。

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# by ikejiriseiji | 2006-01-03 19:44 | 平和・国際交流 | Comments(2)
 2006年が始まりました。私に限って言えば、今年はいたって静かでのんびりした正月です。子どもたちとも、少し落ち着いて話ができました。
 いちばん上の息子が今年、二十歳になります。二番目の息子も高校三年。もうひとり、まだ小学生の娘がいますが、この子たちが担う時代を考えます。流され、翻弄されるのではなく、自分の力と意志で時代を拓くような、そんな若者を一人でも多く育てたいものです。
 喜びや期待よりも、責任と決意をかみしめる、そんな年明けですが、まずは皆さん、新年おめでとう。希望の一歩を踏み進めるために、本年も、どうぞよろしく!
# by ikejiriseiji | 2006-01-01 21:45 | 雑感 | Comments(0)

10大ニュース

市民の声ねりまと区議会議員・池尻成二の、2005年、10大ニュース!

順不同です。
①中村哲医師を練馬に招
1月。アフガンで「いのちの水源」を求めて20年、中村哲さんのあの人柄は私たちをひきつけてやみません。文化センターは満員の盛況。ぜひ一度練馬に、という5年来の願いがかないました。
②シャンソン・コンサート、大好評
10月には、本格的なコンサート企画に初挑戦。子どもの保育園が縁で知り合った水樹ユキさんのすばらしい歌声に、「やってよかった!」。皆で歌った「ケサラ」を、そのあと何度口ずさんだことか…。
③国会で意見陳述
4月。国会議員を前にしても、けっこう落ち着いていましたよ。介護保険「改正」で参考人として衆議院で意見陳述。

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# by ikejiriseiji | 2005-12-31 19:35 | Comments(2)

年の瀬

 28日に事務所を閉じるはずが、あれやこれやと仕事が残ってしまい、今日ようやくめどが立ちました。まちの空気もどこかざわざわと、それでいて身ぎれいになろうと身構えているようで、年の瀬らしい空気が漂ってきます。
 今年は、帰省もせず、自宅での年越しです。事務所の残務こそ片付くめどが立ったとはいえ、自宅の方はいまだ悲惨な状況で、これはたぶん、年が変わってもこのままでしょう、悲しいかな。それでも気分だけは、さて、この一年は、これからの一年は、とそれらしくなってくるから不思議です。
 ここのところ、「よい一年だった」と思えることが本当になくなりました。50年も生きてくると、さすがに、時代の変化とでも言うべきものをそれなりに跡付けられるようになるもので、今思えば、たくさんの矛盾を抱えながらも60年代、70年代はもっと明るかった気がします。希望が持てたからか、豊かになっていくという期待があったからか…もちろん、そうしたこともあるのでしょうが、庶民が時代をつかむ、社会を動かすという実感が持てたことも大きかったのかもしれません。つかむと言ってもつかみ損ね、動かすつもりがこけてしまうような有り様であったとしても、それでも、庶民は確かに時代と社会のひとつの主役だったように思います。
 今は、時代は勝手に動いていく。社会は、手の届かない、遠いところで作られ作り変えられていく。ばらばらにされた個人と、対極にある巨大な富や権力とのあいだの深刻な亀裂は、今という時代の特徴かもしれません。地べたを這うように広がりつつある不安や不信の空気もまた、そうした時代と無関係とは思えません。
 顔を思い浮かべることのできるあの人やこの人の、笑顔が新しい年も絶えませんように。最後は、手を取れる人の笑顔が気持ちを支えてくれるはずです。
# by ikejiriseiji | 2005-12-31 00:00 | 雑感 | Comments(0)

雪の由布岳

 年も押し詰まって、23,24日と大分に出張しました。今年はこれで3度目の九州。今回は、医療制度「改革」についての研究会出席が目的です。会場は、湯布院町のとあるホテル。
 由布院の町、そして間近の由布岳は、雪景色でした。さしづめ「ホワイト・クリスマス」と盛り上がる向きもありそうですが、趣きはずいぶん違い、はるかに墨絵に似た風情。バスセンターの受付の方には、帰りの高速バスに乗りそこなったおっちょこちょいをわざわざ次のバス停まで自家用車で送ってもらったりもして、あわただしい中にもどこかほっとする旅でした。
 肝心の研究会のほうは、とめどなく崩れていく社会保障の行く末に対する不安と危機感がいっぱいの、少々重いものでした。東京に帰ってきて、終電前のカップルでいっぱいの山手線に乗って、何度も何度もケーキの売り子さんの声を聞かされ、どこか浮かれた明るさの影で、沈み込む世界と暮らしが見え隠れする年の瀬です。

雪の由布岳
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# by ikejiriseiji | 2005-12-25 22:04 | 雑感 | Comments(0)
 区が発行している『わたしの便利帳』の発行方法が見直されるといいいます。今は、4年に1回全戸配布し、転入者や希望者には、中間年で内容を更新したものを増刷して配布するという形です。これを、4年に1回の全戸配布に加えて、他の年も毎年、内容を更新して印刷しなおし、それを主として希望する町会を通じて配布する方法に改めるというのです。
 なんでこんな見直しが必要なのか、本当にわかりません。毎年新たに刷りなおすことの無駄。紙の無駄も大変なものですが、その印刷と配布に必要な経費もとんでもない額です。
  ●4年に1度の全戸配布(約31万世帯)……6800万円
  ●それ以外の年(約12万世帯)……3700万円
4年を通算すれば、今は6800万円+アルファ。それが、新たな方式では、1億8000万円にも膨らみます。確実に1億円近くは支出が増えるのです。1億円!

 確かに、『わたしの便利帳』の情報は、毎年、少しずつ古くなります。最新の情報であるほうがよいに決まっています。しかし、問題は、そのために1億円もかけてよいのかということです。しかも、町会に入っていない人、町会のない地域の人、全世帯のほぼ6割は、いずれにせよ4年に1回しか配布してもらえないのです。これだけ財政がきびしい、経費を節減しようと言っているときに、こんな中途半端で、無駄だらけのことをやってよいのでしょうか。
 情報が古くなることによる不便と、これだけの無駄と比較して、それでも区民は、毎年の配布を望むでしょうか?
# by ikejiriseiji | 2005-12-21 23:30 | 行政改革 | Comments(0)

清掃工場を減らすこと

 区内にある二つの清掃工場のうちの一つ、練馬清掃工場の建て替えが計画化されようとしています。あらためて、「本当に建て替えは必要なのか」「工場を減らすことはできないのか」、こだわりを持って考えています。
 区議会の清掃リサイクル等調査特別委員会でも、この問題の審議が続いています。私が、清掃工場の建て替えに異議を投げかけている論点は、主に三つ。
①建て替えには300億円かかると言われている。こんな“金食い虫”は財政の重荷になる
②今でも、23区の清掃工場の煙突からは、大気環境基準を大幅に超えるダイオキシンが排出されている。危険な大気汚染源は減らすべきだ
③ごみが減って、清掃工場の余力も広がっている。がんばってごみ減量に取り組めば、工場を減らすことは可能なはず
 大量消費→大量廃棄→大量焼却→工場整備という流れを逆転させ、ごみ減量→清掃工場の削減→リサイクル基盤の整備→省資源と経費節減→環境負荷の軽減。新しいエコロジカルなサイクルをまわしていく、今が潮時。半ば確信、半ば直感です。

ホームページを更新しました。清掃リサイクル等調査特別委員会での清掃工場建て替え問題に関する質疑を採録しています。→いけさんのホームページ
# by ikejiriseiji | 2005-12-18 21:57 | 清掃・リサイクル | Comments(0)

山西省の女性たち

 15日、石神井公園の区民交流センターで『中国山西省の女性たちの声』というドキュメント映画の上映会がありました。製作者の班忠義さんには、以前、中国帰国者・家族のための日本語教室などでお世話になったことがあり、懐かしい気持ちも込めて、見に行きました。
 映画は、山西省に住む女性たち--戦時下、日本軍の性暴力の被害者となった女性たちの証言を中心につづったものです。当事者の証言と、関係者と関係した施設や村々をたどるカメラが描き出すものは、「慰安婦」といった言葉ではとうてい表現しきれない強制的で暴力的な加害・被害の状況です。けれど、それ以上に、そうした経験を深い痛みと怒りとして抱え込んできた女性たちの「感情」が、見るものに迫ってきます。それは、はっとさせられる経験でした。
 靖国神社への参拝を繰り返す小泉首相は、内外、特に中国からの批判に対して、「参拝は個人の感情の問題だ」と言い放ちます。しかし、誰も、他人の感情を深く傷つけるような鈍感さと傲慢さを、「個人的な感情」として正当化することはできません。
 靖国神社は、個人的な慰霊や追悼といった世界をはるかに超えて、たとえばこの映画に登場する中国・山西省の女性たちが受けた経験に対してどう向かい合うかという問題と分かちがたく結びついています。彼女たちを襲い、辱めた戦争は、靖国神社においてためらいもなく美化され、そしてその戦争を指揮した軍の最高責任者は、まさに今、靖国神社で神と祭られている人でもあるのです。
 靖国神社の参拝は、どんな意味でも「個人」の「内面の問題」ではありえません。あらためて、小泉首相の発言と行動がどれだけ深く中国の人々を傷つけ、重ねて傷つけているかを痛感します。 
 問われているのは、この国の節操であり、きわめて原初的な倫理観と責任感ですらあります。恥じなければならない。
# by ikejiriseiji | 2005-12-17 14:16 | 平和・国際交流 | Comments(0)

定例会、終了

 今年最後の定例区議会が終わりました。私が所属する文教委員会、清掃リサイクル等調査特別委員会も年内は会議がなく、議会のおおやけの仕事は、事実上、これで終わりです。
 この議会、大きな焦点であったまちづくり条例やアスベスト条例などが、会派を超えて前向きに評価されるものだったこともあって、比較的静かな議会でした。最終日の本会議も、討論が行われたのは女性センターの指定管理者を決める一議案のみ。わずか1時間ほどで終了しました。
 けれど、静かな議会の影で、区政はめまぐるしく転換しています。図書館カウンター業務の委託が決まり、光が丘第八保育園に続いて、つつじ保育園、向山保育園の委託にむけた業者選定が進められています。既設の学童クラブでも、民間委託がはじまりました。来年度予算策定に向けて補助金や業務の見直しが進んでおり、その影響がさまざまな形で、さまざまな区民に及びつつあります。清掃工場の建て替えや運転管理の外部委託、プラスチック焼却、介護保険や障害者福祉制度の大改造に向け、動きは加速しています。練馬の教育にも、選別と学校序列化の波が迫り、障害児教育の転換は、いまだに羅針盤とエンジンが定まらないような状況です。そして、年明け早々には、練馬区民でもある自衛隊員がイラクに派遣されようとしています。
 嵐の前の静けさ?練馬だけでなく、日本の政治と社会全体がそうなのかもしれません。いや、そうであってほしいという気持ちさえ、あります。こんな政治、こんな社会の流れが許されてよいはずがないと、思います。

 この日誌を読んでくださっている方がどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが、がんばりましょうね。
# by ikejiriseiji | 2005-12-16 08:46 | 議会 | Comments(0)

議会のビデオ

私の一般質問の様子を録画したビデオが、インターネット上で公開されています。

練馬区議会ビデオ放映

自分で見直すと気恥ずかしくて、あんまり見てほしいという気がしないのですが、これも記録。議事録読むより手軽ですし、よろしかったら、お暇なときにでもお付き合いください。

それにしても、下ばかり向いているほうも工夫がないけど、録画の仕方も工夫がないなあ…議場がパフォーマンスの場になることがよいとも思いませんが、これでは絵があってもほとんど意味がない感じですよね。ちょっとくらい、議場や理事者席のほうも写すとか、せめてもう少し下の位置に、もう少し性能のよいカメラをすえて表情がわかるようにするとか、考えてみませんか。事務局の方!
# by ikejiriseiji | 2005-12-14 00:26 | 議会 | Comments(0)

練馬区議会議員・池尻成二


by ikejiriseiji
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