「姉歯」事件

 千葉にある「姉歯設計事務所」が、建物の設計の基本となる構造計算書を偽装していたという事件は、同事務所が関わった建物、そして偽装が見逃されていた建物が次から次へと確認され、建築行政に対する信頼性を根幹から揺るがす事態になりつつありますが、練馬区内にも、「姉歯」が設計したマンションがあることが確認されました。
 このマンションは、栄町にある地上5階建て、23戸の分譲マンションで、建築確認を下ろしたのは「姉歯」とともに繰り返し名前が出てきている「イーホームズ」です。区の説明によれば、偽装が確認されたものの、「震度6強程度の地震発生を想定した構造計算において構造強度を満足しており、倒壊の恐れはない」とのこと。その限りでは一安心なのですが、建築の確認・検査にまつわる不正がごく身近にまで広がっていたことには、あらためて深刻な思いがします。
 私は5日の一般質問で、この問題を少しだけ取り上げました。答弁はなんとも弁解がましいものでしたが、そのなかでも、本来法律に義務付けられている建築の際の中間検査、完了検査さえ実施されていない建物が数多くあることが明らかになりました。区が確認を下ろした建物でさえこうなのです。建築基準法は、建築に対する規制法、基準法としては、事実上、抜け穴だらけ、日常的に法律違反がまかり通る無法世界だったということになります。「姉歯」事件は、こうした土壌抜きには考えられないことでしょう。
 「住む」ということが、人間にとっての基本的な権利であること、「住まい」が適切に建築されていくことは地域社会にとっても安全の基本であること。こんなことは考えられてこなかったのでしょう。住む人間の視点ではなく、建てる会社の視点や利便を優先して建築行政は行われてきたのではないか。不信は、ここまで深まっています。
# by ikejiriseiji | 2005-12-09 16:39 | 緑・まちづくり | Comments(1)

12月8日

 「今日12月8日は、ジョン・レノンが凶弾に倒れてから25年になります。おりしも今日、政府は自衛隊のイラク派遣の1年延長を決めました。」
 今日、車を運転しながらラジオを聴いていたら、こんなコメントが流れてきました。ジョン・レノンの反戦と平和へのメッセージを今の時代にひきつけて受け止めることができるのは、とても大切なこと。そんな気持ちと同時に、でも12月8日は、ジョン・レノンが死ぬ39年前に、日米が開戦した日でもあるんだよな、とも思うのです。
 日清・日露の戦争と台湾の植民地化、「日韓併合」、そして中国侵略と続く対外膨張の半世紀のなかで深まってきた日米の対立は、この日、世界的な戦争として火を噴きました。そして、それからの4年弱、日本は、いや合衆国も含めた世界は、戦争がもたらす悲惨と破壊のすさまじさとおぞましさを胸に刻んだはずでした。
 ジョンのメッセージは、あの戦争とその後もアメリカ合衆国が繰り返し手を染めたあれこれの戦争の現実と分かちがたいものだと、私は思います。だから、今日は、私たちはジョン・レノンだけでなく、日本の戦争、日本の歴史を思い起こさなければならないのだとも、思います。
 その上で、あのすばらしい歌を。
  I hope someday you'll join us / And the world will be as one
# by ikejiriseiji | 2005-12-08 23:26 | 平和・国際交流 | Comments(1)

一般質問 その2

 昨日5日は、私の一般質問でした。早口はいくらか改善されたし、中身は精一杯、考え抜いたし、時間も割り当ての25分ぴったりだったし、まぁいいか、という感じです。
 しかし、それにしても、答弁を聞いていつもまず感じるのは、「肩透かしがうまいなぁ」ということ。聞いてまず口をつくのは、「えっ、答弁、それだけ!」。
 力を入れて準備しただけ、答弁を聞いて感じる虚脱感はいかんともしがたいところ。答弁をよーく読めば、それなりにニュアンスの一つ一つまで苦労の跡が感じられるところもあるようだし、精一杯読み込んで次に生かすしかありませんが、それにしても…。

 終わって控え室に戻ったら、すぐに事務局が録画テープを届けてくれました。これでテープは三巻目。早いもので、今の任期中の一般質問はあと1回だけになりました。テープでも、議事録でも、録音でも、何でもいいから、一般質問で池尻が何を問うたか聞いてほしい。願いはそれだけ。あの議場にどこかむなしく響く自分の声も、誰かが聞いてくれれば救われます。

一般質問と答弁の内容は、まもなくホームページにアップします。
# by ikejiriseiji | 2005-12-06 23:16 | 議会 | Comments(0)

障害者フェスティバル

 一般質問2日目を終えて議会はいったん、お休み。今日、土曜日は障害者フェスティバルに行ってきました。さすがにもう12月、空気は冬の冷たさでしたが、光が丘公園に通ずる大通りには、たくさんのテントがならび、たくさんの障害者のグループや施設が店を出しています。そのほかにもステージがあったり、展示があったりと、当事者・関係者の思いが凝集したようなこのフェスティバルは、いつも熱い空気を伝えてくれます。 
 今、一つ一つの現場は、大きな制度の転換に対する戸惑いと不安の中で、日々の暮らしに追われ、明日の仕事を探し、事業の運営に奔走しています。希望よりも不安、期待よりも戸惑いが、きっと障害者やその周囲を取りかこんでいるはず。そう思うと、自主制作品や食べ物を販売する声も、どこか張り詰めた気持ちと懸命な思いを乗せているように聞こえてくる。
 そして、一巡りして後にするとき、この熱が、とりまく大きく広い世界のなかにもっともっと染み渡れと、いつも感じるのです。もう少し、みなで応援してあげたいよなぁ…ともあれ、皆さんご苦労様!知った顔にいくつも出会えて、よかったです。

 
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# by ikejiriseiji | 2005-12-03 23:55 | 福祉 | Comments(0)

一般質問 その1

 今日から「一般質問」。休憩を挟んで4時間近く、質問と答弁が続きます。今日は4人が登壇、話し方も、切り口も、もちろん質問の内容も、人それぞれ。丁々発止、とか、口角泡を…、とか、寸鉄人を刺す、とか、大向こうをうならせる、とか、なかなかそういうやり取りにはならないし、答弁は例によって無難に無難にと流れていくので、集中力を維持するのは結構大変なのですが、それでも、はっとしたり、えっと驚いたり、なんだと身を乗り出したりということも。
 例の「姉歯」の偽造書類に確認の印を押していた「イーホームズ」と「ERI」の二つが、民間が建築確認を出した区内の建物の半分以上に関わってたという答弁には「えっ!」
 区の「便利帳」に業者広告を載せるようにしたい、という答弁には、「げっ!」
 障害児の通学支援に「財源や国の考え方を見極めながら検討」という、9月の私の質問のときから何も変わらない答弁には、「おいおい」
 今のようにまとめて質問、まとめて答弁ではなく、せめて一問一答にして、再質問、再々質問くらいまで認めると、ずいぶん面白くなると思うのですが、だめかなぁ…

 明日もまた1時から。4人の議員が質問します。
# by ikejiriseiji | 2005-12-01 20:33 | 議会 | Comments(0)
ホームページを更新しました。「いぶき」23号の主張、清掃リサイクル等調査特別委員会の報告が加わっています。ご覧ください。
いけさんのホームページ

今日、区議会第4回定例会が開会。本会議で区長の所信表明と議案の上程がありました。明日から一般質問です。私は、5日に質問します。
# by ikejiriseiji | 2005-11-30 20:52 | Comments(0)

あったかいバザーでした

 27日は、市民の声ねりまのバザーでした。寒さも和らぎ、差し込む日差しと、湯気を上げるお汁粉や豚汁と、それに品物を提供してくださった方、お手伝いに来てくださった方のお気持ちで、すっかりあったかな気持ちになってしまった一日でした。絶え間なく散ってくる桜の葉をかき集めながらのおしゃべりも、なかなか風情がありました。みなさん、ありがとう!
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# by ikejiriseiji | 2005-11-30 09:20 | 市民の声ねりま | Comments(0)

ふ~っ

 やっと一般質問の原稿を書き終わりました。
 「一般質問」というのは、区議会本会議で、区政全般についてテーマの制限なく質問することの出来る機会で、ひとりの議員に年に一回だけ、認められています。時間は、質問が25分、答弁とあわせて45分以内。質問といっても、繰り返しのやり取りがあるわけではなく、最初にまとめて質問をし、それに対して区長ほか区の本部長や教育長が入れ替わり立ち代り答弁をするというスタイルです。事前に質問内容を通告しておくこともあって答弁も慎重でお役所的なものになりがちですし、まあ、面白くないといえば面白くないのですが、議会の中ではもっとも重みのある答弁になりますし、質問する側も質問という形で区政に対する基本的な考え方を披瀝する大切な機会でもあります。
 で、その一般質問の原稿をやっと今日、書き上げたところというわけです。聞きたいことは山とある、でも、「教えてください」ではなく「こんな考え方もあるがどうか」といった質問にするためにはよほど材料と考え方を整理しておかなければならない。時間内に収めるために、何度も字数を数え直す、聞いていてわかりやすい表現にしようと、欲張って推敲を繰り返す。書きはじめて、何日かかったっけ…
 さて、どんな答弁をもらえるのか。答弁を書く課長さんたち、よろしくね!少しは実と熱のある答弁、くださいよ!控え室から見える窓の外は、夕陽も落ちて、夕暮れ間近。ふ~っ、と一息、入れています。
# by ikejiriseiji | 2005-11-29 16:34 | 議会 | Comments(0)

また、給食か?

 今日、区議会文教委員会がありました。冒頭、学校教育部長が開進第三小学校で発生した嘔吐等の集団発生について口頭で報告しました。
 昨日からテレビなどでも報道されていたようなので、ご存知の方も多いでしょう。桜台にある開進第三小学校で、全児童のほぼ半分に当たる370名強が、22日から23日にかけて嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えているというものです。原因は今のところ特定されていませんが、「感染性胃腸炎」という診断が出されているとも報じられ、クラス・学年をとわず大量に、また同時に発症していることからみても、給食を介したウィルス感染が疑われています。
 給食を介したウィルス感染といえば、6月に大泉第一小学校で発生したノロウィルスによる集団感染がすぐに思い起こされます。半年も置かずして、また、学校給食か…。発症した人数からすれば、大泉第一小の4倍近く。入院に至るような重症の方が出ていないらしいというのが不幸中の幸いですが、それにしても、腹立たしく、また、申し訳ない事態です。
 もし、今回もまた感染経路が給食だったとしたら、「なぜ」という問いを超えて、教育委員会は重く、鋭く、その責任を問われざるを得ないでしょう。もちろん、議会も、間接的には責任を免れません。大泉第一小の事件のあと、私は、議会でも何度かこの問題で真剣な対応と対策を求めて発言をしました。しかし、委員会の発言にとどまったこと自体が、甘かったと言うべきです。「安心・安全」をことあるたびに繰り返す区が、自ら子どもたちの心身を傷つけたいうことの重みを、ほんとうにしっかりと受け止めなければならない。今はそれが、出発点です。
# by ikejiriseiji | 2005-11-24 19:35 | 教育 | Comments(0)

いぶき

 新しい「いぶき」が出来上がりました。もう23号を数えます。
 実は、「いぶき」の発刊は、1991年にさかのぼります。はじめて挑戦した区議会議員選挙のときです。
 選挙が590票という、無所属の初挑戦とはいえ、つらい結果に終わってから、憑かれたように「いぶき」を出し始めます。B4版2ないし4ページ、年10回発行という今考えればとんでもないペースを続けること4年、33号を数えたところで2回目の選挙。1995年です。票数こそ1800票を超えましたが、当選には遠く及ばず、いろいろな教訓を残した選挙が終わって、「いぶき」も、いくらかペースを落とし、パンフレットの形式に形もかえます。
 「いぶき」が今の体裁と今の編集体制に変わったのは、1999年の選挙のときでした。このときは、結果的にあと7票という僅差の落選となったのですが、くじけず、なえず、むしろ選挙を通して大きく広がったつながりと共感を糧に、質のよいニュースを、と挑んでいきました。それ以来、今日で23号目というわけです。
 通算すれば15年。よく続いた、いや、続けたものだと思います。いや、続いただけではありません。たしかに、このささやかなニュースを結び目として、練馬の地域、練馬の区政に一つの線が描かれていったのだと思っています。
 私が始めたニュースだけれど、もう、私だけのものではありません。私の筆を借りていても、もう私だけの言葉ではありません。2003年に4000を越す票を頂いて当選したとき、「いぶき」も一つ大きくなりました。まだお読みでなければ、ぜひ手にとって見てください。
# by ikejiriseiji | 2005-11-21 21:09 | 市民の声ねりま | Comments(0)

練馬区議会議員・池尻成二


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