b0017546_18005921.jpg練馬駅から区役所に向かう途中、千川通りの交差点にこんなものが立っています(写真)。たくさんの人が通るけれど、たぶんほとんど注意を向けられることのないこの機械は、「音響用押しボタン」というその名の通り、このボタンを押すと信号から案内音が流れる仕掛けになっています。信号があること、信号の位置、そして信号が青であることを音で伝えるための案内音です。もちろんこれらは、視覚にハンディのある人たち、色を見ることで信号の指示を確認できない人たちのためのものです。
私はこれまで、この音響式信号の意味、必要性をしっかり考えたことがありませんでした。恥ずかしいことに、視覚障害のある人たちが一体どうやって横断歩道を渡るのだろう? という疑問を真剣に意識したことがなかったのです。そんななか、ある視覚障害者の方から、ご自身の通勤途上にある横断歩道に音響装置をつけてもらえないだろうかという相談をいただきました。道路は、大泉街道。車の量は決して少なくない、都道です。
横断歩道に音響式誘導装置をつけること。これは、視覚障害者の皆さんのために――その命の安全のために、欠かすことのできないバリアフリー対策であり、差別解消法の求める合理的配慮の最優先の課題の一つである。私はそう確信し、11月の定例区議会一般質問で取り上げました。
答弁の中で、区内にある信号機は全部で603か所。そのうち音響式の誘導装置があるのはわずか36か所であることも確認できました。現にある信号機を着実に音響式に改めていかなければ。そしてまちづくりに取り組んでいるところ、新しく信号を設置する交差点や横断歩道は、すべて音響式にすべきです。大きな宿題として、この問題、これからも取り上げていくつもりです。
以下、質疑と答弁を転載します。(正式な議事録ではありません)

池尻
最近、視覚障害のある方から相談を受けました。毎日使う通勤途上の信号機に、音響誘導の装置をつけてもらえないかというものです。
視力に障害のある人が、どうやって信号を渡るのか。申し訳ないことに、私は真剣に想像してみたことがありませんでした。晴眼であれば当たり前に信号の色を見て、青信号に守られるようにして歩道を渡ります。しかし、視覚障害者には、信号の色は見えません。どうするのでしょうか?
その信号の前に立ち、目をつぶってみて、強い恐怖感を感じます。一体どうやってこの信号を渡れというのか。音で青信号を知らせてくれなければ、ひとりではとても信号機を渡れそうにありません。こうやって障害者の社会生活は大きな制約を受けているのだと、強く悟らされました。
この相談をふまえ、伺います。練馬区内に、交通信号機は何か所設置されているか。そのうち、音響誘導装置が付いているものは何か所か。まず、お示しください。
信号機の設置は、一義的には都の管轄です。また、すべての信号機を音響付きのものにするのは経費も手間もかかる膨大な作業です。しかし、ノーマライゼーションという観点からは、ごくごく当然の、そして緊急な合理的配慮の課題です。計画的に、確実に、音響信号機への移行をはかるよう、区としても積極的に行動を起こすよう求めます。ご所見をお聞かせください。
福祉部長
交通信号機の数につきましては、平成28年3月末現在で、区内に603か所設置されており、そのうち36か所が音響式信号機です。音響式信号機は、視覚障害者にとって、横断歩道を安全に渡るうえで、有効になものの一つと考えています。区としては引き続き交通管理者である警視庁に要請をしてまいります

# by ikejiriseiji | 2017-01-15 18:05 | 緑・まちづくり | Comments(0)
昨日の夜のニュースで報道されていた、メリル・ストリープのスピーチ、見ましたか? ゴールデングローブ賞の表彰式という、メジャーもメジャー、オフィシャルもオフィシャルな場のスピーチでしたが、とても印象的で人の心を揺さぶるものでした。
20日に大統領に就任するトランプ氏。“トランプ政権”への期待やへつらいさえ目立ち始めた中で、改めて彼に言わなければならないこと、彼と向き合うすべての人間が忘れてはならないことを、ひとりの女優がしっかりと言ってくれた。しかも、毅然としつつもユーモアを交え、厳しくも品位ある言葉で。表現の内容だけでなくその方法もまた、かの御仁の対極に立つもの。そう感じさせてくれました。
どんな時代、どんな国にも、倫理的な勝利、人間的な正当性という物差しがあるはず。たとえ一時の政治的多数ではなかったとしても。
スピーチの全文は、動画も和訳もネット上で見られるようです。ぜひチェックしてみてください。


# by ikejiriseiji | 2017-01-10 16:05 | その他 | Comments(0)
年末、石神井公園駅を取り囲むエリアに、私の「かわら版」を配布しました。地域にこだわった発信ツールとして、いくつかの「かわら版」を出しているのですが、今回は「三宝寺かわら版」と「八の釜かわら版」の合併号のイメージです。
テーマは、石神井公園駅南口の「まちづくり」。まちづくりといっても、実態は幹線道路の整備、そしてそれと一体となった再開発ビルの建設です。再開発ビルは、高さが110mにもなることが議会での答弁で明らかになりました。当初、再開発準備組合が描いていた130mよりは少し低くなりましたが、地区計画の高さ制限をはるかに突破する超高層であることに変わりはありません。一方の都市計画道路232号線は、都の推計で1日当たりの交通量が2万台を超えるとされていることが分かっています。わざわざこれだけの大量の車を駅前に呼び込むなんて、今どきの駅前のまちづくりとしては信じられない発想です。
しかも、道路区域にある大鷲神社を管理する宗教法人から、神社の再建のために再開発を求める陳情が議会に提出されました。宗教法人からの、しかも宗教施設の「再建」を求める議会陳情とは、前代未聞。大鷲神社への地域の思いはよく知っていますが、ことは区が深く関与する市街地再開発事業です。宗教と政治のかかわりをどう考えるべきか。再開発の目的や区の関与の是非に立ちか上って、議論をせざるを得ない事態です。
地域からも、地権者からも、商店街からも、異論噴出のこの「まちづくり」。しかし、区はあくまで押し通そうとしています。いけませんね。出直すべきです。
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# by ikejiriseiji | 2017-01-04 22:24 | 緑・まちづくり | Comments(0)
年末、築地で買い求めてきたマグロの味を堪能しつつ、元旦が過ぎました。年明け、最初の投稿です。
私が生まれたのは、「戦後は終わった」と言われた年。後から知ったことだけれど、自民党が誕生した年でもあります。それからもう、60年を超えました。
「明治100年」なんて話がマスコミをにぎわしていたのは小学生のころだったか。60年はもちろん70年の「安保」にも遅れてしまった世代は、それでもテレビで大々的に報じられる労働争議や街頭のデモがまだ一つの日常であった時代の空気を吸って育ってきました。戦後の民主主義の行き詰まりと退廃はあちこちに顔を出していたけれど、それでも、市民、労働者が世の中を作り動かしているという実感が、確かにまだありました。遠い昔、です。
希望よりも不安、確信よりも不信の気配を感じつつ、何とも言えぬ感慨とともに20世紀の終わりを見届けたかと思ったら、はや17年。功罪の評価はともかく、20世紀の時代と思想を深く規定したあのロシア革命から、ちょうど100年の年になってしまいました。
社会も経済もそうであったかもしれませんが、ここ20年くらいは、閉塞感と停滞感が否応なくのしかかってくる、そんな実感が年とともに募ってきました。権力――経済的なそれにしろ、政治的なそれにせよ、あるいは文字通りの暴力にせよ、権力というものの壁の厚さをひしひしと感じます。議員という世界にいるからか、その感覚は具体的でリアルですが、だれもが漠然とではあれ、そう感じているはずです。
民主主義は遠くなりました。私たちは、「主権者」としての実感をはるか彼方に置き忘れてきました。代議制民主主義は、国民主権を適切かつ効果的に実現する機能をとうに失い、むしろ政治と市民社会のかい離・分裂の一つの歯車にさえ成り下がって見えます。権力が巨大であることそれ自体よりも、その権力を統御し抑制していくことへの絶望と無力が、ことの深刻さを際立たせます。
練馬という小さな世界で、一人の議員のかすかな力ではあれ、私は精いっぱい踏ん張ってきました。それでも、人々を覆う空気はフラストレーションに染まり、出口のない孤立感とやり場のない苛立ちは、乱暴で安易な“Break-Through”(ブレイクスルー)にすがる、アナーキーな心情を呼び寄せているように感じます。道理や、謙虚さや、寛容さが大切にされない、そして人のつながりと支えあいが信頼されない辛い時代です。
怖い。そう感じることが、多くなりました。皆さんはどうでしょう。
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そんな時代に、抗って立つ。年の初めに、あらためて自分に言い聞かせます。昨年も、区政の場で、たくさんの課題を拾い、たくさんの議論をし、たくさんの行動を起こしました。一つ一つは小さくても、貴重でいとおしいたくさんの出会いとつながりを見つけてきました。負けるのは嫌です。屈するのは、まだ早い。もうかなりの時間、生きてきたけれど、そして一歩進んだかと思うと二歩三歩と押し返されるそんなたたかいが続いてきたけれど、まだやれることはある。本当の勝負はここから。
私や市民の声ねりまに期待と関心を向けてくださっている皆さん、ありがとうございます。がんばりましょう。2017年を、よい年に!

# by ikejiriseiji | 2017-01-02 02:26 | 雑感 | Comments(0)
今年も残りわずか。今日は、岩瀬議員や市民の声ねりまの皆さんと誘い合って築地市場へ。
豊洲移転の行方とともに、揺れる築地。いちばん揺れているのは、市場を支える業者、労働者の皆さん。正月の買い出しももちろんですが、市場の皆さんとお話をし、築地での現地再建を求める人たちを励ましたいという思いを持って呼びかけたツァーは、総勢30人にも。関係者の方にガイドしてもらいながら場内を回って市場の魅力を堪能させてもらいました。移転に反対してふんばる皆さんと言葉を交わし、握手、握手。ここまで来たら、もう豊洲はあり得ない。そう思っている人たちがたくさんいらっしゃることを思い知ります。
それにしても、形にならないけれどもしっかりと受け継がれ、場を作り上げている“市場(いちば)”の空気。伝統? 文化? 個性? …いや、これはさすがに簡単には豊洲なんかに持っていけないわ、と実感。とても豊かな経験をさせてもらった一日でした。タラバ、本マグロ、メバチ、ほたて、しじみ。今日の仕入れです。みごとなマグロのかたまりをわずかな数の柵に切り分けてくれた上に値引きまでしてくれたお兄さん、ありがとう!
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# by ikejiriseiji | 2016-12-29 23:58 | その他 | Comments(0)

「築地、いいね!」

b0017546_23132266.jpg今日25日の午前中、築地に行ってきました。といっても、買い物ではなく、築地市場の「現地再建」を求める宣伝活動の応援です。日曜だけど、今日は場内市場も営業。場外市場の方は、文字通り人の波。場内外を走り回るターレー、床を洗うホースの水、保冷用の氷のせいに違いないひんやりした空気、行き交う車、威勢の良い呼び込みの声…。
どこか心地よい喧騒とほどよい乱雑さ、と言ったら、働いている皆さんには怒られるかもしれませんが、しかし、秩序正しく線の引かれた区画と自動化された作業の中からは決して伝わってこないだろう人の生気と熱気は、やはり新鮮です。
豊洲移転の行方は、いまだ見通せず。しかし、安全性に加え、そもそもの設計自体が使い勝手の悪さをさまざまに指摘されるありさま。何より、市場を単なる流通拠点と考えるか、それとも人の出会いの手触り・肌触りの伝わる「市場(いちば)」感覚を大切にするかというコンセプトの違いはとても大きい。
市場内の食堂のお兄さん曰く「豊洲に行きたいなんて思っているのはほとんどいない。でも、マスコミも政治も、取り上げてくれないんですよ」。なるほど、そうなんだ、そうだよな!!
築地、いいね! 実感です。
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# by ikejiriseiji | 2016-12-25 22:17 | その他 | Comments(0)
外環道工事にまつわる懸念、もう一つは「経費」です。
外環道の関越~東名区間、約16kmの総事業費について、当初はこう言われていました。
   ・練馬~三鷹区間 約7km 7,640億円
   ・三鷹~世田谷区間 約9km 5,180億円
       いずれも6車線。事業費計1兆2,820億
2009年、国の国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)で外環道の整備計画が決定されました。その時の数字です。
この1兆2,820億円の全額が税金、ということではありません。当時は、ちょうど道路事業の在り方の見直しが激しく議論されていた時期。一時は、新たな高速道路は原則として有料道路事業、つまり道路利用料金を財源として整備するという話もあったのですが、最終的には直轄事業と有料道路事業を組み合わせた「新直轄」方式という中途半端な形に落ち着きます。外環も、この「新直轄」で整備されることになりましたが、実際には大半は直轄、つまり税金による整備です。
直轄部分はどのくらいなのか。税金はいくらくらい投入することになるのか? 政府はこう説明してきました。
「東京外環事業、関越―東名間につきましては、当初、全体事業費は1兆2,820億円、そのうち、直轄事業費は1兆357億円、有料事業費は2,463億円であったところです。」
(2015.3.10 衆院予算委員会)
有料道路事業部分は、ごく限られています。道路舗装や周辺の関連施設など、全体の約2割弱。残りはすべて税金です。そして、この1兆円を超す税負担のうち4分の3を国が、4分の1を都が負担します。都の負担は1兆357億円×1/4=2,589億円。外環は国の事業なので国が負担すると思っている方も多いかもしれませんが、実は都が2,600億円近くも負担するという仕組みで進んでいるのです。国にとっても都にとっても、大変な財政負担です。
しかし、問題はここにとどまりません。当初の推計ではとても収まらず、事業費が大幅に膨れ上がることが必至になってきているからです。国が外環道の事業再評価の結果、公表した数字によると、現時点での事業費推計は1兆5,975億円、なんと3,165億円も増えています
     ➡外環道事業再評価資料 (関東地方整備局事業評価監視委員会2016.05.19)

事業費増大の要因として、国が説明しているのはこうです。

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このほかにも、地中拡幅部の大工事を始め、まだ契約に至っていない工事が数多く残されています。事業費の増加がここで止まる保証は全くありません。そして、その増加分のやはり4分の1は都費。つまり、私たち練馬区の財政にも直接・間接に大きな影響を及ぼしかねない支出です。
外環事業を、経費の面からも厳しくチェックし精査することが急務となっている。これが、もう一つの外環工事の「今」の姿です。

# by ikejiriseiji | 2016-12-21 17:19 | 緑・まちづくり | Comments(0)
本線のシールド・トンネルを掘り始めるところまで進んできた外環道の工事。しかし、懸案は少なくありません。工事の困難さや、施工後の安全管理といったことは置くとしても、少なくとも二つ、大きな課題があります。一つは工期です。

東京都は、なんとしてもオリンピックに間に合わせたいと強く主張してきました。オリンピックは、2020年の7月24日から。工事は間に合うのでしょうか?
本線シールドトンネルは、2014年4月に工事契約が交わされています。それによると
南行 NEXCO東日本発注
  • 東名北 9,155m 工期2014.4.10~2019.6.2 鹿島建設ほか
  • 大泉南 6,986m 工期2014.4.9~2019.10.9 清水建設ほか
北行 NEXCO中日本発注
  • 東名北 9,099m 2014.4.4~2019.6.6 大林組ほか
  • 大泉南 6,976m 2014.4.4~2019.10.4 大成建設ほか
工期はいずれも2019年10月までとなっています。オリンピック前年の秋です。前回の記事でも触れたように、南行きも北行きも東名道から北に向かう工事はマシーン発進が目前のようですが、関越道から南に向かう工事はまだ立坑も完成していません。工期は守れるのか気になりますが、それでも本線シールドについて言えば、工事契約までは終わっています。
しかし、問題は地中拡幅部です。ジャンクションやインターチェンジの接続道路(ランプ)とシールドの本線をつなぐ部分は「地中拡幅部」と言われ、本線とランプをさらに大きなトンネルで包む形になります。径が40mを超えるとも言われる地中拡幅部の工事は、本線トンネルの外側を地中から掘り広げる形で進められます。たいへんな工事です。「本線シールドトンネルと連結路(ランプ)シールドトンネルを地下40m以深で非開削で繋ぐ部分である地中拡幅部の工事は世界最大級の難工事であり、相当の技術力を要す」と、国自体が認めている通りです。
この地中拡幅部については、東名ジャンクション付近に2か所、中央道に4か所、そして青梅街道インターチェンジ部分に2か所の計8か所に建設が予定されているとのことですが、そのうち工事契約までこぎつけたのは東名の部分のみ。この東名エリアの地中拡幅部工事の工期は、2020年の06月30日までとなっています。 オリンピックの開催直前、本当にぎりぎりの工期です。中央道はまだ設計の段階。そして、青梅街道ICは全く手がついていません。
本線はともかく、地中拡幅部については、中央道がオリンピックに間に合わせるのがやっと。青梅街道は絶対に間に合わない――これが、外環道工事の状況です。 (続く)

# by ikejiriseiji | 2016-12-20 16:47 | 緑・まちづくり | Comments(0)
12日、区議会交通対策等特別委員会で外環道の世田谷工事現場を視察しました。
外環道(関越道~東名道区間)は、大半が地下40m以下の「大深度」に整備されることになっています。大泉のジャンクション・インターチェンジ部分は、地上からの開削での工事が大規模に行われますが、他のエリアは、基本的にトンネルを掘っていく「シールド工法」です。もちろん、トンネルを掘っていくためには、掘る機械(シールドマシン)を地中深くに降ろさなければなりません。そのための“穴”が「立坑」です。
世田谷、つまり外環道と東名道のジャンクションができる予定地の工事現場では、立坑が完成していました。深さ70m。深い。縦横も、それぞれ40m以上あります。写真には、小さな人の姿が見えます。立坑の大きさがわかると思います。左に見えるのが東名です。
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工事用エレベーターで立坑の底まで下りました。シールドマシンは、北向きと南向きそれぞれのトンネル用に造られていますから、2基。このほか大泉の立坑からも同じく2基が発進する予定ですが、大泉の方はまだ立坑もマシンも完成していないとのことです。
立坑の中に、すでにシールドマシンは降ろされ、組み立てもほぼ完了していました。立坑の壁には、ちょうどトンネルに当たる円形が描かれ、そこと向き合う形でマシンが置かれています。いつでも発進できるかのようです。シールドマシンは、直径が約16m、重さは何と4,000トン。パーツに分けて運び、降ろし、組み立てるのですが、それでも一つのパーツは数百トン。使うクレーンも最大800トン対応と聞けば、いかに巨大な土木工事か改めて驚きます。
写真右は、シールドマシンの最前部、つまり穴を掘り進んでいく“刃”の部分です。大きすぎて、写真に納まらない…全体の形は左のイラストのような感じです。(国交省資料から)
外環の工事は、少なくとも本線のシールドトンネルについては、そう間を置かずに掘り始めることになりそうです。日本の土木技術の最先端を結集したと言える工事かもしれません。現場には、ある種の高揚感が感じられました。しかし他方で、残された課題や懸案も少なくありません。
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# by ikejiriseiji | 2016-12-17 23:27 | 緑・まちづくり | Comments(0)
11月30日の本会議での一般質問、最初に取り上げたのは福島からの「避難者」のことでした。
3.11のあと、避難指示区域以外から避難をしたいわゆる「自主避難者」もふくめ、福島からたくさんの人たちが全国に避難をされました。それから5年半。今なお都内に5000人を超す福島県民が暮らしているとのこと。原発事故の残した傷は、かくも深い…。
放射能に深く汚染された現地は、容易には安心して帰ることのできる場所にはなりそうにありません。「避難」生活はまだまだ続かざるを得ない。そして、「避難」してきた皆さんと、私たちはこれからも真剣に、誠実に、向き合っていかなければならない。そんな思いからの質問です。
とくに聞きたかったのは、「住まい」のこと。避難者の多くは、応急仮設住宅に暮らしています。避難用に位置づけられた都営住宅や民間の借り上げ住宅です。その応急仮設住宅について、福島県が来年4月以降、「自主避難者」への提供をやめると言い出したことから、当事者の間で不安と戸惑いが広がっています。そこで、こう聞きました。「都営のみならず、区営も含めた公営住宅の専用枠を拡大し、あるいは民間住宅の借り上げを継続するなど、避難者の生活の基盤である住宅保障を図るために、区としても踏み込んだ努力をすべきと考えます。見解を求めます。」
答弁は、なんとも冷ややかなものでした。せめて、都や国にしっかりと物を言う、くらいは答えてほしかった…。以下、質疑と答弁の全文です。

池尻成二
原発の事故で横浜市に避難していた中学1年の男子生徒が、小学校で恐喝まがいのいじめを受けて不登校になっていたことが明らかになりました。文部科学省が、横浜市や市教育委員会を指導する事態に発展しています。伝えられるところでは、いじめは当該の生徒が福島からの自主避難者であることと深く関連をしています。
あらためて、3.11のつめ跡の深さを思い知らされます。今なお、帰ることもできず、他方で避難先で本当には受け入れられていないと感じている避難者は、決して少なくありません。住み慣れた故郷とは大きく異なる環境と空気の中で、いくばくかの補償金は手にしても、生活の基盤、人のつながり、自分らしい居場所を見出すことができないままでいる人たちのことを、私たちはともすれば忘れがちです。横浜の事件を見聞きして、多くの区民がハッとしたのではないでしょうか。


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# by ikejiriseiji | 2016-12-14 16:48 | 人権・差別 | Comments(0)

練馬区議会議員・池尻成二


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