2007年 11月 04日
地域の「元気づくり」 |
八代を出て、午後には福岡空港から帰京という行程のなか、視察二日目の荒尾市は、駆け足でした。それでも、いろいろと刺激になるお話を聞けました。テーマは、「地域元気づくり事業」。ごく簡単に言うと、コミュニティづくりと町おこしを結び付けたような事業を小学校区単位に展開していくというもので、市としては5年を限度とした助成金とその地域に住む市職員の参加という形でバックアップしています。
それぞれの校区で具体化されている事業はさまざまで、うまく行っているもの、課題があるもの、それぞれのようです。事業の単位が校区であったり、受け皿が社会教育団体であったりと、そのまま練馬区ではどうかなというところもあります。また、補助金が打ち切られる5年目以降どうするのかということも、難しい課題となっている様子。それでも興味深かったのは、炭鉱の衰退の中で町全体が活気を失い、他方で、ベッドタウン化が進み地域のコミュニティが失われていくという流れの中で、地域に分け入り、一貫した支援を行おうという行政の姿勢が感じられたからです。
練馬区も「区民との協働」を口にはしますが、それをどこまで真剣に考えているかはとても疑わしい。安易な経費削減や事務の「効率化」の手段として考える限り、「協働」は決して心が通ったものにならず、また、自治やコミュニティは根づいていかないでしょう。
視察に行くといつも思うのは、「東京だけが日本じゃない」。富と文化と情報と権力が集中する東京の姿に、目を奪われないようにしなければ。荒尾市も、1日目の八代市も、地方の都市の例に漏れず、ご苦労は多いようです。それでも、思いを込めた頑張りがある。他を知ってみずからを省みる。視察で外に出ると、やっぱり教えられます。
余談ですが、荒尾市は、三池炭鉱の先端を切った「万田坑」の遺跡や宮崎滔天の生家があるそうです。時間があれば寄ってみたかった…
それぞれの校区で具体化されている事業はさまざまで、うまく行っているもの、課題があるもの、それぞれのようです。事業の単位が校区であったり、受け皿が社会教育団体であったりと、そのまま練馬区ではどうかなというところもあります。また、補助金が打ち切られる5年目以降どうするのかということも、難しい課題となっている様子。それでも興味深かったのは、炭鉱の衰退の中で町全体が活気を失い、他方で、ベッドタウン化が進み地域のコミュニティが失われていくという流れの中で、地域に分け入り、一貫した支援を行おうという行政の姿勢が感じられたからです。
練馬区も「区民との協働」を口にはしますが、それをどこまで真剣に考えているかはとても疑わしい。安易な経費削減や事務の「効率化」の手段として考える限り、「協働」は決して心が通ったものにならず、また、自治やコミュニティは根づいていかないでしょう。
視察に行くといつも思うのは、「東京だけが日本じゃない」。富と文化と情報と権力が集中する東京の姿に、目を奪われないようにしなければ。荒尾市も、1日目の八代市も、地方の都市の例に漏れず、ご苦労は多いようです。それでも、思いを込めた頑張りがある。他を知ってみずからを省みる。視察で外に出ると、やっぱり教えられます。
余談ですが、荒尾市は、三池炭鉱の先端を切った「万田坑」の遺跡や宮崎滔天の生家があるそうです。時間があれば寄ってみたかった…
by ikejiriseiji
| 2007-11-04 12:47
| 議会